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令和6年(2024年)8月20日(火) / 日医ニュース

救急災害医療対策委員会報告書「医師会による救急災害医療の実践について」

令和4・5年度会内委員会答申・報告書(全文は日本医師会ホームページ「メンバーズルーム」に掲載)

救急災害医療対策委員会報告書「医師会による救急災害医療の実践について」

救急災害医療対策委員会報告書「医師会による救急災害医療の実践について」

 救急災害医療対策委員会はこのほど、松本吉郎会長からの諮問「医師会による救急災害医療の実践について」に対する報告書を取りまとめ、山口芳裕委員長(杏林大学教授)から、松本会長に提出した。
 本委員会では報告書の取りまとめに当たって、四つのワーキンググループを設置して議論を進め、ワーキンググループごとに報告書がまとめられている。
 「日本医師会ACLS研修制度の検討」ワーキンググループの報告書では、平成16年から実施されてきた日本医師会ACLS研修について、アメリカ心臓協会のACLSコースとの名称混同が指摘されてきたことや、最後の要綱等の改正から10年が経過したことを受け、同研修について要綱の改正等を実施。2024年4月から「日本医師会二次救命処置(ALS)研修」という名称に改め、チーム蘇生の重視、開業医向けの促進、e―learningの導入による実習時間の短縮や充実、「鎮静剤への副反応」オプション研修の追加などを行ったことが説明されている。
 「JMATのあり方」ワーキンググループの報告書では、前期の同ワーキングで、JMAT研修オプション研修(COVID―19編)のプログラム案が策定されたことから、その実施を行ったことを報告。また、JMAT携行医薬品・資器材リストの改訂の実施や令和6年能登半島地震のJMAT派遣について、臨時でワーキンググループを開催し、それまでの課題について検討を行ったことを紹介している。
 「マスギャザリング災害に備えた医療体制」ワーキンググループの報告書では、2019年に東京都医師会の協力も得ながら、同委員会で発行した『大規模イベント医療・救護ガイドブック』の改訂作業を通じて、マスギャザリング災害に対応する医療の基本骨格の整理を行ったこと等について触れられている。
 「地域包括ケアシステムにおける救急医療について」ワーキンググループの報告書では、「救急医療基本法」「救急救命士の活用」や「傷病者の意思に沿った救急現場における心肺蘇生」について議論を行ったことや、各地の事例なども紹介している。
 更に、「次世代の災害医療に関する活動」では、昨年6月に豪雨災害に遭った愛知県豊川市への移動委員会をきっかけとして、本年6月9日にシンポジウムを行ったことが説明されている。

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