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令和6年(2024年)10月5日(土) / 日医ニュース

日本臨床分科医会代表者会議 所属医会の活動⑤

※活動の詳細は各会のホームページをご覧下さい。

日本臨床脳神経外科協会

 日本臨床脳神経外科協会は、1998年(平成10年)に設立されました。他の基本診療科に比較すると設立は遅いと言えます。私的病院での脳神経外科医療の発展を眼目として創設された本会は、私的病院では協会組織を構築する会員の数が少ないために創設に時間が掛かったのです。他の医会と同様に医学、社会の変化と共に生じる種々の課題の解決以外に、脳神経外科特有の課題の解決が求められています。従って、今回の日本医師会から依頼のあった当会の紹介内容は以上の課題を含んだものになります。
①現在最も力を入れていること:
 1.診療報酬の健全な状態を保つべく、親学会の日本脳神経外科学会と共に外科系学会社会保険委員会連合(外保連)を通じて積極的に活動しています。
 2.毎年学術集会を開催して、脳神経外科に係る科学的課題、社会的課題すなわち、脳神経外科学の進歩の普及、安全性の知識の普及を行っています。更に脳神経外科医療を取り囲む脳神経外科医とメディカルスタッフとの連携、懇親を多くの時間と場を通じて施行しています。
②協会が抱えている課題:
 本会の規定上、会の運営(理事会)会員は病院経営者、管理者ですが、この20年で診療所として私的医院を開業した日本脳神経外科学会会員が大きく増加しましたので、会則の変更を通して協会の方向性を模索しています。
③日本医師会の先生方にお願いしたいこと:
 学会や医会等では組織が小さいために解決策の策定が困難な課題について、先見的な意見を策定し、国家に具申して頂きたいと考えています。すなわち、診療報酬の具体的な課題等だけではなく、経済財政諮問会議等での医療に関するそもそもの論議に参画し、日本の医療の根本的な方向性を決定して頂きたいと思っています。

https://jansclinics.com/

日本臨床内科医会

 日本臨床内科医会は、内科系医師が安定した財務基盤を築き得る適正な診療報酬を獲得すること、実地医療に直接的に役立つ総合的あるいは専門的な知識を共有すること、更に実地医家によってこそ成し得る臨床研究やその発表の場を提供することを目的に、全国の内科医会を統合して1985年に設立されました。
 内科系学会社会保険連合(内保連)では、当会の代表が顧問や委員長として参画し、診療報酬改定に際して重要な意見を発信しています。これは、他科出身者も含め内科診療に従事する全ての医師にとって、極めて重要かつ有益な活動だと考えています。
 また、「臨床内科学」をテーマとする学術活動の一環として、春の総合学術集会と秋の医学会を毎年開催しており、多くの会員が参加し、情報共有や研究発表が盛んに行われています。
 2021年からは、かかりつけ医のためのWEB講座を毎月開催していますが、これは各分野の専門医でかつ実地かかりつけ医としても活動する当会学術部専門委員が講師となり、日常診療に直結する情報を分かりやすく解説する講演会です。医師であればどなたでも無料で聴講でき、日本医師会の生涯教育単位を取得できます。
 その他、年5回会誌を発行(第3号は医学会抄録集)し、臨床研究や症例報告などの論文投稿を受け付けています。また、日常診療をテーマとする「座談会」や「処方のコツとさじ加減」は特に好評で、各専門領域における「診療のコツ」の連載も始まります。
 更に、ACP(Advance Care Planning)活動や子宮頸がん予防のワクチン接種の推進にも注力しています。20年以上継続されているインフルエンザ研究は、国内外で高い評価を受けています。当会が質を担保した日臨内専門医の育成にも力を入れています。
 実地内科医の生活の基盤となる当会の活動は、他科出身者も含め、広く現在内科診療に従事している医師、今後内科開業を考えている医師、また産業医にとってもお役に立つものと信じております。多くの日本医師会会員のご参加を期待してやみません。

https://www.japha.jp/

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