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令和7年(2025年)3月20日(木) / 日医ニュース

フォト並びにエッセー部門の入賞作品を表彰

フォト並びにエッセー部門の入賞作品を表彰

フォト並びにエッセー部門の入賞作品を表彰

 第8回「生命を見つめるフォト&エッセー」(日本医師会・読売新聞社主催、厚生労働省・文部科学省後援、東京海上日動火災保険株式会社・東京海上日動あんしん生命保険株式会社協賛)の表彰式が2月15日、都内で開催された。
 本事業は長年にわたり実施してきた「『生命を見つめる』フォトコンテスト」と「『心に残る医療体験記』コンクール」を統合、平成29年度より新たに開始したもので、8回目を迎える今回も多くの作品が寄せられた(フォト部門2362点、エッセー部門1030編)。
 冒頭、主催者を代表してあいさつした松本吉郎会長は、多数の応募への謝意を示し、「近年ではフォト、エッセー両部門において海外からの応募もあるなど、主催者として本コンテストの広がりを大変うれしく思っている」とした。
 また、入選作品については、「人や動物の生命の輝く瞬間を捉えた写真や、ご家族や医療関係者との心温まる交流を描いた原稿など、すばらしい作品ばかりであり、深い感銘を受けた」と述べ、受賞者への祝意を示した。
 その上で、インフルエンザ等の感染症が昨年末から年初にかけて流行したことについて触れ、各地域において多くの医療従事者がその対応に当たった他、各医療機関は日頃から、いつ起きるか分からない新たな感染症危機に備え、対応力の強化に努めていることを説明。「日本医師会として引き続き、こうした各地域の医師を始めとする医療従事者の活動を、さまざまな形でバックアップしていく」と述べた。
 引き続き表彰に入り、まず、フォト部門では「一般の部」の厚生労働大臣賞、日本医師会賞、読売新聞社賞各1名、審査員特別賞3名、入選2名のうち1名の受賞者(1名欠席)、「小中高生の部」の文部科学大臣賞1名、優秀賞4名にそれぞれ賞状・副賞が授与された。
 エッセー部門では「一般の部」の厚生労働大臣賞、日本医師会賞、読売新聞社賞各1名、審査員特別賞3名、入選3名のうち1名の受賞者(2名欠席)、続いて、「中高生の部」「小学生高学年の部」「小学生低学年の部」の文部科学大臣賞3名のうち2名の受賞者(「小学生高学年の部」1名欠席)と、優秀賞9名の受賞者に、それぞれ賞状・副賞が授与された。
 その後の審査講評では、フォト部門審査員を代表して熊切大輔日本写真家協会長が、今回の入賞作品について、「昨年度に引き続き審査に携わったが、そのクオリティは年々上がってきている。被写体・ジャンルも幅広くなり、世の中に活気が戻り、撮影機会が増えてきたことを作品からも実感できる」とした。
 その一方で、観光地やいわゆる撮影スポットではオーバーツーリズム等の問題も生じていることに言及。「そのような場所で撮影をする楽しみはもちろんあるが、フォトジェニックな瞬間というものは身の回りにも溢(あふ)れており、世の中に活気が出てきたからこそ身近なものを大事にして欲しい」と述べるとともに、「写真は何気ない瞬間を絶景に変えることができる」と強調。「生命の大切さ、尊さ、喜びをいかに写真に投影できるかというところもぜひ今後は楽しんでいってもらいたい」とした。
 エッセー部門審査員を代表して養老孟司東京大学名誉教授は、本コンテストについて、「感動的な作品ばかりでいつも読み疲れてしまうが、表彰式では皆さんの顔を見られることで『あの作品を書いた方はこの方か』と楽しませてもらっている」と述べた上で、改めて受賞者を祝福。本コンテストを通じて、今後も素晴らしい作品が数多く世の中に出てくることに期待を寄せた。

お知らせ
 第8回「生命を見つめるフォト&エッセー」の全ての入賞作品は日本医師会ホームページに掲載している他、冊子としてまとめ、『日医雑誌』5月号に同梱して送付する予定です。ぜひ、ご一読下さい。
日本医師会ホームページ:https://www.med.or.jp/people/photo_essay/005110.html

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