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令和7年(2025年)3月20日(木) / 日医ニュース

キッザニア東京に「診療所」パビリオンを今年度も期間限定で出展

キッザニア東京に「診療所」パビリオンを今年度も期間限定で出展

キッザニア東京に「診療所」パビリオンを今年度も期間限定で出展

 日本医師会は昨年度に引き続き、キッザニア東京に「診療所」パビリオンを期間限定で出展(2月21日から3月13日までの3週間)することになり、初日となる2月21日には記者らを招いた取材会も行った。
 キッザニアは、子ども達の職業・社会体験施設であり、本格的な設備や道具を使って、大人のようにさまざまな仕事やサービスを体験することで、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができるようになっている。
 今回は、子ども達にとって身近な存在である「小児科医」を取り上げ、乳児健診と予防接種を疑似体験することで、小児科医は病気の治療だけでなく、予防や子どもの成長を見守る役割も担っていることを学んでもらう。また、学校健診や訪問診療など、診療所外でも小児科医が幅広く活躍しており、その活動を支えているのが日本医師会であることを知ってもらうきっかけとなればと考え、出展したものである。
 パビリオンでは、赤ちゃんの医療人形を用いて大泉門や心音・呼吸音、股関節の動きを確認する「乳児健診」と、問診を経て、注射器を実際に使用した「予防接種」の二つの体験ができ、体験者には日本医師会が発行している「医師資格証」に似せた、自身の名前と写真入りのカードを成果物として持ち帰ってもらった。
 また、昨年度に続き、キッザニアの来場者に予防接種の意義を知ってもらうためのクイズラリーも実施し、多くの子ども達が参加した。
 取材会には、松本吉郎会長、釜萢敏副会長、黒瀨巌常任理事が出席。実際に小児科医の仕事を体験した子ども達からは「注射を刺した腕のモデルが自分の肌に似ていて、注射をする時に緊張した」「体験することで、お医者さんがいつもやってくれていることを実感することができた」「注射が2種類(皮下注射と筋肉注射)あることに驚いた。お医者さんも(注射を打つ時の注意点など)考えながらやってくれているんだなと思った」「聴診器を当てる部分が決まっていることを知らなかったから驚いた」などの感想が述べられた。
 記者からの質問に応じた松本会長は、「今回の体験を通じて、医師を始めとする医療関係者がいかに社会に貢献しているかを理解してもらい、子ども達の未来のために少しでも役立つことができればありがたい」と述べるとともに、「子ども達は、日々の勉学だけでなく、社会的に貢献できるような職業につきたいと大人が想像する以上に考えていると思う。そうした意味においても、いろいろな職業体験ができるキッザニアは意義のある施設であり、日本医師会としても引き続き出展を検討していきたい」と今後の展望にも触れた。
 また、小児科医としての立場で今回の体験の受け止めを問われた釜萢副会長は、「普段、予防接種を受ける時は、痛くて嫌だなと思っている子ども達も多いと思うが、体験を通じて、注射を刺す時の角度や深さなど、注意しなければならない点を実感しながら、診療を受ける側と診療を行う側、両方の立場を体験できるという意味で、非常に良い企画だと感じた」と視察した感想を述べた。

三原大臣が日本医師会パビリオンを視察

250320b2.jpg 2月25日には日本医師会からの求めに応じて、三原じゅん子内閣府特命大臣(こども政策担当)がキッザニアを訪れ、日本医師会のパビリオンの視察を行った。
 当日、三原大臣は松本会長から出展内容について説明を聞きながら、実際にパビリオンを体験している4名の子ども達の様子を視察。視察後に囲み取材を受けた三原大臣はキッザニアについて、子どもの時からさまざまな職業体験ができることは大変意義があるとした上で、小児科医の仕事を体験した子ども達が将来医師になることに期待感を示した。

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