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令和8年(2026年)2月5日(木) / 日医ニュース

第14回「日本医師会 赤ひげ大賞」大賞並びに功労賞の受賞者が決定

 第14回「日本医師会 赤ひげ大賞」(主催:日本医師会、産経新聞社、協力:都道府県医師会、特別協賛:太陽生命保険)の受賞者として、「赤ひげ大賞」5名、「赤ひげ功労賞」20名が決定し、選考委員を務めた黒瀬巌常任理事が1月7日に行われた定例記者会見で発表した。
https://www.akahige-taishou.jp/

 「日本医師会 赤ひげ大賞」(以下、「赤ひげ大賞」)は、地域の医療現場で健康を中心に地域住民の生活を支えている医師にスポットを当て、その活躍を顕彰することで、各地の医療環境整備、医療活動の充実に寄与することを目的として、平成24年に日本医師会と産経新聞社が創設したものである。
 「赤ひげ大賞」の名称は、山本周五郎の時代小説『赤ひげ診療譚(しんりょうたん)』に由来しており、同小説の主人公は、江戸時代中期に貧民救済施設である小石川養生所で活躍した小川笙船(しょうせん)をモデルとしている。
 賞の創設以来、毎回、5名の医師を「赤ひげ大賞」に決定、第8回からは「赤ひげ功労賞」も創設し、その功績を称えている。
 14回目となる今回は、選考会を昨年11月13日に日本医師会館小講堂で開催。前回に引き続き、医学生(本年度は京都大学、京都府立医科大学、徳島大学で地域医療を学ぶ学生グループ)にも選考委員として参加してもらい、「将来このような医師になりたい」という視点から、選考を行ってもらった。
 その結果、都道府県医師会から推薦された候補者から25名を「赤ひげ功労賞」に、その中から5名を「赤ひげ大賞」に選定した(大賞受賞者の功績、功労賞受賞者の氏名は下掲参照)。
 今回の「赤ひげ大賞」の受賞者は50歳から93歳までと幅広く、また、福島県からは初めての受賞となった。
 会見で受賞者を公表した、選考委員でもある黒瀬常任理事は、「今回の受賞者も長年にわたり、住民の健康確保や保健・福祉の向上に親身になって取り組んでこられた、素晴らしい功績の方ばかりで、その中から5名を選ぶのは大変苦労した」と選考の難しさを振り返った上で、「受賞者の励みにもなるため、ぜひ、多くのマスコミの皆さんにその功績を報道してもらいたい」と要請。また、受賞者の功績を知ることによって、受賞者のようなかかりつけ医をもちたいと思う人が一人でも増えることに期待感を示した。
 なお、表彰式・レセプションについては、3月に都内ホテルで開催する予定となっており、その模様は後日、本紙でも詳報する。

選考委員

羽毛田信吾(恩賜財団母子愛育会会長)
向井 千秋(東京理科大学特任副学長)
檀  ふみ(俳優)
ロバート キャンベル(早稲田大学特命教授)
森光 敬子(厚生労働省医政局長)
医学生 (京都大学、京都府立医科大学、徳島大学/令和7年度)
城守 国斗(日本医師会常任理事)
黒瀬  巌(日本医師会常任理事)
羽成 哲郎(産経新聞社常務取締役)
河合 雅司(産経新聞客員論説委員)
(敬称略)

 

「赤ひげ大賞」受賞者(5名)

順列は北から
受賞者の年齢は令和8年1月7日現在

木村 守和(きむら もりかず)医師

260205a1.jpg66歳 福島県  社会福祉法人楽寿会 理事長
往診や訪問診療に取り組むとともに、特別養護老人ホーム・訪問看護ステーションを運営し、多職種連携によるネットワークづくりに尽力。東日本大震災後は被災した地域のために地域包括ケア、台風水害支援、新型コロナウイルス感染症対応を主導してきた。学校医、産業医も25年以上務め、小中学生に認知症、在宅医療、がんなどについて伝える「いのちの授業」を展開。2023年にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症後には、医師であり、患者でもある立場から、自身の声を読み上げるソフトを用いて講演を続けている。

林   正(はやし ただし)医師

260205a2.jpg93歳 埼玉県 大宮林医院 顧問
産婦人科医として66年、父の代からの医院を継承し、これまで1万人以上の出産に携わっている。昭和50年代にはラオスの内乱で国を追われ、旧大宮市に移り住んだ約50名の難民の人々の健康管理に協力した。また、言葉も通じず習慣も異なる異国で不安を抱えている妊婦10名の分娩(ぶんべん)、産前産後の健診を無償で行った。「いのちのバトンをつなぐこと」を代々受け継ぎ、女性の一生、思春期から老年期まで年代ごとの悩みや不調を解決するために寄り添うパートナーを自負。2027年の開院100周年を見届けることを目標に、今なお現役を続ける。

川室  優(かわむろ ゆう)医師

260205a3.jpg80歳 新潟県 高田西城病院理事長・院長
故郷である上越地域の精神科医として、30代から住民の「こころの病の健康・予防」に尽力。現在まで二つの病院の「仁寿の精神」を受け継ぎ、地域医療を行っている。1980年代よりグループホームの前身の共同住居活動を基に、1981年に社会福祉法人を創設し、医療の傍ら、精神障がい者が地域で暮らす住居・就労ケア(工房でのパン作業、農作業など)を継続。また、障がい者への「偏見・差別解消の理解」のため、「まあるい心で共ににっこり」をスローガンとして住民と共に、祭り、音楽会、マラソン大会などを長きにわたり開催している。

出水  明(でみず あきら)医師

260205a4.jpg73歳 大阪府 出水クリニック 理事長・院長
「家で療養したい」という患者の願いをかなえるため、1996年にクリニックを開業。以来、一般内科とペインクリニックの外来診療と並行して、在宅診療にも従事し、これまで1,500人以上に寄り添い、900人以上の看取りを行った。他の診療所との相互連携により、24時間365日体制で在宅医療を提供する枠組み「岸和田在宅ケア24」を構築した他、在宅医療に関して医学生や研修医への指導、市民への講演、医師会の医療・介護連携事業などにも尽力。独居高齢者や在宅看取り患者の家族への支援などにも取り組んでいる。

前川 裕子(まえがわ ゆうこ)医師

260205a5.jpg50歳 徳島県 徳島県立三好病院 循環器内科 部長
東日本大震災に衝撃を受け、岩手県宮古市に移住。被災地支援にとどまらず、循環器科常勤医が不在だった病院で、24時間緊急対応可能な循環器診療の実現に尽力した。2023年に故郷の徳島県に戻り、県立病院の内科に勤務しつつ、医師不足や高齢化が進む準無医地区の診療所にも赴く他、学校や高齢者施設との連携、地域住民への健康講話などにも力を注ぐ。2024年の能登半島地震の際には被災地支援に県医師会から日本医師会災害医療チーム(JMAT)として参加。平時も災害時も患者に寄り添う医療を掲げ、実践している。

「赤ひげ功労賞」受賞者(20名)

順列は北から・敬称略

杉山  茂(すぎやま しげる)(北海道)
小野瀬好良(おのせ よしなが)(茨城県)
尾形直三郎(おがた なおさぶろう)(栃木県)
星野 仁夫(ほしの きみお)(群馬県)
松永 平太(まつなが へいた)(千葉県)
中里  厚(なかさと ひろし)(東京都)
森島  昭(もりしま あきら)(神奈川県)
井村  優(いむら まさる)(石川県)
萩野 正樹(はぎの まさき)(福井県)
長田 忠大(おさだ ただひろ)(山梨県)
林  悦三(はやし えつぞう)(静岡県)
坂倉  究(さかくら きわむ)(三重県)
伊勢村卓司(いせむら たくじ)(京都府)
大下 智彦(おおした ともひこ)(広島県)
安本 忠道(やすもと ただみち)(山口県)
岡本 啓一(おかもと けいいち)(高知県)
小野 辰也(おの たつや)(佐賀県)
山下 昌洋(やました まさひろ)(熊本県)
吉田 史郎(よしだ ふみお)(大分県)
森  明人(もり あきと)(鹿児島県)

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