これからの道 どう選び、どう決める?

これからの道 どう選び、どう決める?

医師の「キャリア」を考える

みなさんは「キャリア」という言葉を聞いたことがありますか? 辞書(大辞泉)で調べてみると、「職業・技能上の経験。経歴」とあります。つまり、「医師のキャリア」は、「医師としての経験や経歴」ということになりますね。

先輩からもいろいろと聞くことがあるかもしれませんが、これからみなさんは臨床研修病院を選び、その後も医師としての活躍の場を自分で選び、決めていかなければなりません。ドクタラーゼでは、普段から「10年目のカルテ」や「先輩医師インタビュー」などの連載を通じて、みなさんが今後のキャリアを考えるための情報を提供していますが、今回は若手医師のキャリア選択の全体像をお伝えしていきます。

さて、この秋までNHKで放送されていた連続テレビ小説『梅ちゃん先生』、見ていた人も多いかもしれません。堀北真希さん演じる「梅ちゃん先生」こと下村梅子医師の医学生時代から、開業して地域医療に携わるまでの姿が描かれています。このストーリーの中でも、主人公は様々なキャリアの選択を迫られており、その「ターニング・ポイント」で、いろいろなドラマが展開されています。

次ページでは大まかなストーリーと、梅ちゃんのターニング・ポイントを紹介してみました。舞台となる時代が違うので、現在の医学生にはしっくりこない部分もあるかもしれませんが、どの診療科で、どんな組織で、どんな医療に関わっていくのか、そしてそのためにどんな経験を積み、何を勉強すべきなのか――、これを自分で選び、決めていくのはいつの時代の医師も同じです。みなさんもこれを機会に、これからの医師としてのキャリアを少し考えてみませんか?