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平成28年(2016年)1月5日(火) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

ORCAサーベイランスと組み合わせ「医療の天気予報」を目指す

 石川広己常任理事は、国立感染症研究所が運営していた「薬局サーベイランス」を日医並びに日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズの4者による共同運用として引き継ぐことになったことを報告し、その展望を述べた。
 「薬局サーベイランス」は薬局での調剤情報を集計することでインフルエンザ患者数を推計する調査であり、現在1万64薬局(全薬局の20・17%)が参加している。毎日の調剤状況から個人情報を除き、特定の薬効分類での処方箋枚数を集計。1日前の処方結果をホームページに表示しており、同研究所の「学校欠席サーベイランス」と合わせ、自治体や保健所等でも多く利用されている。
 同常任理事は、今回の経緯について、「感染研では、薬局サーベイランスを中止することにしていたが、利用している自治体、保健所、学生なども多く、日医で引き受けて欲しいとの依頼があり、元々感染研のサーベイランスの運用に協力していた日薬等の3者と共に共同運用を行い、事業を継続することになった」と説明。
 更に、今後の展望として、「感染研ではインフルエンザに限った調査しか行えなかったが、今後はORCAサーベイランスと組み合わせることで、『医療の天気予報』となるよう目指していきたい」と述べるとともに、利用規約に同意した報道機関・企業等での利活用を視野に入れて活動しているとした。
 同サーベイランス(http://prescription.orca.med.or.jp/)は、日医ホームページ並びにORCAプロジェクトのトップにあるORCAサーベイランスから内容を見ることができる。

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