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平成28年(2016年)6月30日(木) / 「日医君」だより / プレスリリース

第VIII次生涯教育推進委員会答申「日本医師会生涯教育制度の新しい展開と専門医制度」について

 小森貴前常任理事は、6月29日の定例記者会見で、第VIII次生涯教育推進委員会が会長諮問「日本医師会生涯教育制度の新しい展開と専門医制度」を受け、鋭意検討を重ねた上で答申を取りまとめ、6月21日、倉本秋委員長(高知医療再生機構理事長)から横倉会長に提出したことを報告し、その概要を説明した。

 内容は、1.はじめに、2.日本医師会生涯教育カリキュラムの歴史、3.答申、4.第VIII次生涯教育推進委員会審議経過、5.生涯教育制度に関するワーキンググループ 名簿、6.生涯教育制度に関するワーキンググループ審議経過、7.おわりに―で構成されている。

 「3.答申」では、(1)第VIII次生涯教育推進委員会期中における、日本医師会生涯教育制度の新しい専門医の仕組みの中での展開、(2)生涯教育カリキュラム2009から生涯教育カリキュラム2016への改訂、(3)日本医師会生涯教育制度の新しい展開と専門医の仕組み―についての見解を記している。

 (1)では、新しい専門医の仕組みの中で、「教育の方略として、日本医師会生涯教育講習が公認されたこと、さらにはe-ラーニングを含めて公認されることには大きな意義がある。地域の医療を担い、同時に専門医を維持・継続している会員にとっては大きな福音である。」としている。

 (2)では、同委員会内に「生涯教育制度に関するワーキンググループ」[福井次矢委員長(聖路加国際病院長)]を設置し、7回の審議を経て、全ての医師が持つべき要件である医の倫理等を始めとしたさまざまな諸問題について、CC(カリキュラムコード)1~15として再編し、それぞれねらい、目標、方略、評価を定め、整理したことが述べられている。

 (3)では、日本医師会電子認証センターによる"全国医師会研修管理システム"や、"日医かかりつけ医機能研修制度"等にも触れた上で、「今後、日本医師会生涯教育制度は、新しい専門医の仕組みとかかりつけ医機能をサポートし、すべての医師のために、医師会会員のために、そしてひいては国民のために貢献していくことが必要である。」としている。

 「7.おわりに」では、「日本の医師は日本医師会に集い、自発的意思に基づいて、必要に応じて、そして自己に適した方略を選びながら生涯学習を続けてきた。そして日本医師会は、そのような医師の姿勢を最大限サポートし続けてきた。」とし、「地域医療、地域保健活動などに従事する医師の『内発的動機に基づく自己啓発』を適切に評価する都道府県医師会の独自の活動および日医かかりつけ医機能研修制度にも柔軟に対応することを期待したい。」と結んでいる。

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