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平成29年(2017年)4月5日(水) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

麻しん・風しんの予防接種について

日医定例記者会見 3月15日

 釜萢敏常任理事は、麻しん・風しんの予防接種の現状について報告した。
 日医では、麻しん風しん混合ワクチン(以下、MRワクチン)の不足により、4月以降、定期接種対象者が接種を受けられないままに対象年齢を過ぎてしまうことがないよう、厚生労働省及びワクチン製造販売業者に対して更なる対応を求めてきたが別記事参照、その後も、会内の予防接種・感染症危機管理対策委員会や都道府県医師会等から、4月以降の特例的な措置や余裕を持ったワクチンの供給等を国に求めるべきとの声が上がっていた。
 同常任理事は、厚労省から、随時、MRワクチンの供給量の報告や、不足感の声が聞かれる地域に対する個別の対応をしているとの報告を受けてきたことを説明。日医では、今年度Ⅱ期の対象者で接種できなかった者に対して、4月以降でも定期接種として認めるなどの特例措置を求めてきたが、厚労省からは、現時点における本年度の定期接種の接種率は昨年度とほぼ同じであることから、4月以降の特例措置をとる予定はないとの報告を受けたことを明らかにした。
 その上で、同常任理事は、「今回、特例措置に至らなかったことは大変遺憾である」とするとともに、「本人が希望したにもかかわらず、定期接種として接種できないようなことがあれば、これは見過ごすことのできない大きな問題である。今回のような突発的な事態に対しては、ワクチン不足による接種率低下の判定が数カ月遅れることを踏まえた対応が必要ではないか」と指摘。また、今後については、「このような事態に陥らぬよう、ワクチンの供給量に常に余裕を持たせることなどについて、引き続き、国に強く働き掛けていく」との考えを示した。

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