定例記者会見 8月29日・9月5日
今村副会長は、医師の働き方改革に関するマスコミ報道について日医の見解を述べた。
同副会長はまず、医師の働き方については、厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」において、平成31年3月末を目途に結論を得るべく関係者が懸命に努力を重ねており、9月3日に開催された同検討会では、当面議論すべき事項と年末年始を目途に骨子案をまとめるスケジュール案が提示されたことを説明。また、今後の議論について、「これから年末にかけて、宿日直、自己研鑽(けんさん)、タスク・シフティング、勤務環境改善、上限時間といった主要論点の議論が、まさに本格化することになる」との見解を示した。
これらを踏まえ、一部報道で検討会の議論の進捗を理解していないと思われる記事が見られることに言及した同副会長は、「検討会の場では全く議論が行われていない内容も含まれている。更に、そのような記事を基にした意見が発信されてしまったケースもあり、大変残念で遺憾である。検討会の議論の経過を良識を持って確認し、理解しているならば、こうした記事は出ないのではないか」と指摘した。
最後に同副会長は、医師の働き方改革は、医師だけでなく日本社会全体に影響を及ぼしかねない問題であるとした上で、「医師の働き方改革を報道するに当たり、議論の経過をしっかりと踏まえ、議論の方向性に悪い影響を及ぼすことのないよう、細心の注意を払って頂きたい」と述べ、正確な報道を強く要望した。
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