定例記者会見 9月12・19日
釜萢敏常任理事は、風しんワクチン接種の啓発ポスターを作成したことを報告し、その活用を求めた(ポスターのデータは日医のホームページに掲載)。
同常任理事は、まず、①昨今、関東地方を中心に風しんの感染が拡大していること②国立感染症研究所では、大規模国際交流イベントの開催時には大流行する傾向があることから、風しんの流行がこのまま続けば、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時の大流行が懸念されるとしていること③風しんは成人が発症すると小児より重症化する恐れがある他、妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると胎児に影響を与え、先天性風しん症候群として出生児にさまざまな障害を引き起こす可能性もあるが、妊娠中はワクチン接種を受けることができないため、周りの人々が接種を受けることが求められていること―等を説明。
日医としてもこれらの状況を深刻に受け止め、この程、医療機関の待合室などに貼ってもらえるように、風しんワクチンの接種を呼び掛けるポスターを作成したことを紹介した。
同常任理事は、「本ポスターは風しんの症状を概説するとともに、風しんの抗体保有率が低いと言われる30歳から50歳代の男性を含め、ワクチン接種を受けていない方々に対し、ワクチン接種を呼び掛ける内容となっている」と説明。その上で、「ポスターを見ることで一人でも多くの方に予防接種を受けることを考えてもらいたい」と述べ、周知への協力を求めた。
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