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平成30年(2018年)10月20日(土) / 日医ニュース

「かかりつけ医の糖尿病診療の推進と重症化予防に向けた連携協定」を締結

左から上田埼玉県知事、横倉会長、金井埼玉県医会長

左から上田埼玉県知事、横倉会長、金井埼玉県医会長

 横倉義武会長(日本糖尿病対策推進会議会長)は、羽鳥裕・松本吉郎両常任理事と共に9月19日、埼玉県庁を訪れ、埼玉県医師会(埼玉糖尿病対策推進会議)及び埼玉県と「かかりつけ医の糖尿病診療の推進と重症化予防に向けた連携協定」を締結した。
 同連携協定は、糖尿病診療の均てん化と重症化予防の推進を目的に開始された「かかりつけ医のための診療所糖尿病データベース研究事業(J―DOME(ジェイドーム))」(別記事参照)等でかかりつけ医の糖尿病診療の向上と支援を進めている日医(及び日本糖尿病対策推進会議)と、診療情報を活用し糖尿病重症化予防プログラムの普及を図る埼玉県医(及び埼玉糖尿病対策推進会議)、糖尿病重症化予防を県民の健康寿命延伸実現の柱と位置づける埼玉県が連携して糖尿病重症化予防に取り組み、健康寿命の延伸を目指すことを目的としたものである。
 同連携協定の宣言では、(1)行政主体の糖尿病重症化予防プログラムと医師会(及び糖尿病対策推進会議)主体の研究事業は、それぞれの推進において連携強化を図る、(2)国民の健康寿命の延伸に向けて、糖尿病重症化予防を広範に進めるとともに、かかりつけ医による効果的な糖尿病診療の推進を行う―ことが謳(うた)われている。
 また、具体的な取り組みとして、①日医(及び日本糖尿病対策推進会議)は、かかりつけ医の診療情報の収集分析及び情報提供等を通じて、地域における糖尿病診療の向上に努める②埼玉県医(及び埼玉糖尿病対策推進会議)は、診療情報の活用と糖尿病重症化予防プログラムの普及等を図り、地域の糖尿病診療を推進する③埼玉県は、医師会及び糖尿病対策推進会議との連携を図りながら、保健指導等を含む糖尿病重症化予防プログラムの取り組みを推進する―ことが盛り込まれている。
 締結式の冒頭であいさつした横倉会長は、「今回の連携協定の締結により、効果的な重症化予防が更に推進され、国民の健康寿命の延伸につながることを期待している」と述べた。
 引き続き、江口成美日医総研研究部専門部長よりJ―DOMEの概要と連携協定締結の意義等について説明が行われた後、締結書への署名が行われた。
 締結式終了後の懇談の中では、上田清司埼玉県知事が全国知事会で健康立国宣言を取りまとめたことに触れ、「今後は各地域の活動を整理した上で、皆で連携して対策を推進していかなければならない」とするとともに、その際にはスピード感のある対策が必要になるとした。
 これに対して横倉会長は、自身が共同代表を務める日本健康会議でも、そのための具体的な計画を検討していく意向を示した。

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