城守国斗常任理事は12月21日、国立成育医療研究センターの「もみじの家」を訪問し、同施設の子ども達に日医のキャラクターである「日医君」のぬいぐるみを贈呈した。
「もみじの家」は、自宅で何らかの医療的ケアを行っている子ども達とその家族をサポート医療型短期入所施設で、平成28年4月に開設されたものである。
今回のぬいぐるみの贈呈は、日々重い病気と闘っている子ども達を少しでも勇気づけたいとの横倉義武会長の強い思いを受けて、会内の小児在宅ケア検討委員会の委員として、同センターの中村知夫総合診療部長に参画してもらっていることが縁で実現した。
当日は、城守常任理事が今回の趣旨を説明した上で、「このぬいぐるみが子ども達、そして、日々献身的に子ども達のお世話をされているご両親のささやかなクリスマスプレゼントになれば幸いである」として、五十嵐隆同研究センター理事長にぬいぐるみを贈呈。五十嵐理事長は「施設の子ども達もきっと喜ぶと思う」と述べ、感謝の意を示した。
その後の会談では、五十嵐理事長から同施設の経営が寄付金で成り立っていること等、小児在宅医療を取り巻く厳しい状況について説明があった他、12月に成育基本法が成立したことが現状を改善する第一歩となることへの期待感が示された。
城守常任理事は「日医では高齢者ばかりでなく、病と闘う小児についても地域包括ケアの中でみていくべきと考えており、そういった意味においても本施設の果たす役割は非常に大きい」と指摘。「引き続き、会内の小児在宅ケア検討委員会において、小児の在宅医療に対応する医療機関の拡充や人材育成に向けた方策等の検討を進め、環境整備に努めていきたい」とした。
なお、ぬいぐるみは同施設の他、小児在宅ケア検討委員会の田村正徳委員長が小児科特任教授を務める埼玉医科大学総合医療センターの「カルガモの家」の子ども達にも贈呈した。
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