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平成31年(2019年)4月20日(土) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

『日本の医療のグランドデザイン2030』が完成

日医定例記者会見 3月27日

 横倉義武日本医師会総合政策研究機構(以下、日医総研)所長は、『日本の医療のグランドデザイン2030』(以下、『グランドデザイン2030』)が完成したことを報告した。
 『グランドデザイン2030』については、第143回日医臨時代議員会(平成30年6月24日開催)の所信表明で新たなグランドデザインの制作を進めていることに触れるとともに、昨年10月31日の定例記者会見においても、その概要版を発表している。
 まず、同所長は、「人類社会において、かつて経験したことのない変化に直面している中で、医療の果たす役割は大きく、2030年に向けてわが国の医療がどうあるべきか、医療をどのように設計・改善し、運営していくべきかという課題に応えるために日医総研の意見をまとめ、『グランドデザイン2030』を制作した」と説明した。

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 その内容については、「第1部 あるべき医療の姿」では、(1)医療のミッションとあるべき医療の姿、(2)あるべき医療の姿を実現するために、「第2部 日本の医療 現状の検証」では、(1)医療と社会、(2)データで見る医療の現状と今日的課題、(3)国民の意識と地域医療体制、(4)課題の提起―について触れられているとした他、第3部については、今後、第1部で描いたあるべき医療の姿を実現するための社会への提言と行動計画として順次公表していくとした。
 また、2000年に日医として発表した『2015年医療のグランドデザイン』についても言及し、「本冊子は、国民の生存率、自立率、就業者率の向上のための将来ビジョンを提言したものであったが、社会環境が変化する中で、その変化を予測し、対応を考え続けていくことが今後も重要になると考えている」と述べた。
 その上で、「今回の『グランドデザイン2030』は、最終成果物ではなく、今後さまざまな意見を聴取することで、内容を修正、成熟させるとともに、第3部の進行に合わせて更に進化させるものである」との考えを示すとともに、今回の『グランドデザイン2030』が、医療のあり方を考える議論のきっかけになることに期待を寄せた。
 なお、『グランドデザイン2030』の全文は日医総研ホームページ(http://www.jmari.med.or.jp/)に掲載されている。

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