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令和元年(2019年)5月5日(日) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

新千円札肖像への北里柴三郎先生採用に祝意

日医定例記者会見 4月3・10日

 横倉義武会長は、日医会館正面玄関に設置されている北里柴三郎先生のモニュメントの前で記者会見を行い、2024年度上期に1万円、5千円、千円の各紙幣のデザインが一新され、新千円札の肖像には、1916年に日医の前身である大日本医師会を創設し、初代会長に就任するなどの業績を残し、健康保険制度の必要性を訴えるとともに、医師の身分確立などにも取り組んだ北里先生が採用されることになったことに対する所感を述べた。
 横倉会長はまず、「医師の役目とは病気を防ぎ、国民の保健の向上を図ること」を目標に掲げて、絶えず医界の改善を図り、世界で初めて破傷風菌の純粋培養及び血清療法を確立した他、ペスト菌を発見するなど、医療界での北里先生の多大な功績を紹介。「今回、日医の初代会長である北里先生が、新紙幣の肖像に決まったことは、日医としても大変喜ばしいことである。現在の千円札の肖像となっている野口英世先生に続き、2代続けて医師が肖像となったことは、医療が社会に欠かせないものという裏付けであり、医師の社会に果たす責任の重さを改めて感じている」と述べた。
 その上で、「20世紀の初頭は感染症が大きな死因の一つであったことから、北里先生は『予防医学を確立することが近代化である』という非常に強い思いがあったと聞いているが、それから約100年の時が経過し、再び予防や健康増進が重要な役割を果たすようになってきている」と指摘。「今後もこの北里先生の志を受け継ぎ、『人生100年時代』に向けて、治療を中心とした医療のみならず、『予防・健康づくり』にも力点を置き、健康長寿社会の実現に尽力していきたい」とした。

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