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令和2年(2020年)4月20日(月) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

新型コロナウイルス感染症対策における医療的ケア児者への支援を実施

日医定例記者会見 3月18・25日・4月1日

 松本常任理事は、日常的に医療的ケアを必要としながら在宅で生活する医療的ケア児者及びその家族の状況について説明するとともに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた日医からの支援について報告した。
 まず、同常任理事は、「現時点において医療的ケア児者等において、新型コロナウイルス感染症の事例報告はない」とする一方で、人工呼吸器の使用や痰の吸引、経管栄養などの医療的ケアが必要な子どもが、約19000名いると推計されており、10年前の2倍となっていると指摘。医療的ケア児は感染症にかかると重症化しやすく、命に関わることから、今回の事態に限らず、日常的に感染予防に細心の注意を払っており、医療的ケアを行う際の器具や手指の消毒は必須であるにもかかわらず、現在、医療的ケア児者家庭においては消毒液やマスクの不足が深刻な状況となっているとして、その現状に危機感を示した。
 その上で、医療的ケア児者の支援のために日医で備蓄していたマスク1800枚を3月30日に全国医療的ケア児者支援協議会へ寄贈したことを報告。この贈呈は、会内の小児在宅ケア検討委員会の委員である前田浩利あおぞら診療所せたがや院長が全国医療的ケア児者支援協議会の代表理事を務めていることから実現したものであるとし、「需要を満たせる量ではないが、少しでもお役に立てればと考えている」と述べた。
 更に、同常任理事は、全国医療的ケア児者支援協議会が4月2日まで消毒液等の物品について寄付を募り、医療的ケア児者のいる家庭に配布する取り組みをしていることを紹介。マスコミに対して、その広報への協力を求めるとともに、現状においては、医療的ケア児の定期的な受診が難しいことも予想されることから、在宅医療を行う医療機関や訪問看護ステーションの引き続きの協力を要請した。

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