第3次医師会組織強化検討委員会報告書まとまる

　小玉弘之常任理事は医師会組織強化検討委員会が「医師会組織強化に向けた検討結果（報告・提言）」を取りまとめたことを報告するとともに、その概要を説明した。
　報告書は、「1．活動状況」「2．議論の概要」「3．提言」「4．結びに」で構成されている。
　「3．提言」では、全ての医師会が組織強化への思いを一つにし、連携を図りながら継続をしていくことが重要であるとした上で、その体制づくりに向けて、以下の三つの提言をしている。

　①都道府県別医師会入会率資料の継続的な作成②都道府県内郡市区等医師会別入会率資料の作成―を掲げ、医師会間で地域ごとの入会率等に係る特徴・課題等を把握・共有し、組織率向上に向けた目標を設定する。

　①組織強化担当理事・事務局の設置②郡市区等医師会組織強化担当役職員を対象とした協議会の開催―を掲げ、（1）で設定した目標達成に向けて、組織強化に継続して取り組んでいくための体制を整備し、組織率向上に向けた方策の実効性を高めていく。

　①入会勧誘ツールの更新と更なる活用②都道府県医師会における成功事例の収集・共有と検証③日医未入会の医師会員解消に向けた地域医師会への働き掛けの強化④会費額・会費区分定義の見直しに向けた検討⑤医師資格証の更なる普及と活用の推進⑥医師会入退会・異動手続きの簡素化に向けた更なる検討の推進⑦「医師会」というブランド力の向上―を掲げ、その効果の検証は（1）の中で行う。
　そして、この（1）から（3）を実行していき、継続して組織率の向上を図っていくとしている。
　「4．結びに」では、医師が専門職として業務を行うに当たっては、本来的に医師会に入会することが大原則であり、このことを医学生や臨床研修医など早い段階から周囲の者が正しく伝えていく環境を整えていくことが求められるとした上で、指導する立場の中堅勤務医等に対し、医師会への理解を深めてもらう取り組みを継続していくことの重要性についても言及している。