横倉義武会長は、記念誌『日本医師会平成三十年の歩み』を発刊したことを報告した。
同記念誌は、昨年より制作作業を開始し、日本の医療が「平成」という時代をいかに歩んできたかを、日医の歩みを中心に取りまとめ、このほど完成したものである。
内容については、横倉会長のあいさつ、安倍晋三内閣総理大臣らの祝辞から始まり、武田俊彦前厚生労働省医政局長による平成の医療政策の流れについての解説、総括・十大ニュース・コラム・年表等で構成されている。
横倉会長は同記念誌について、「これまでも日医は二度にわたり創立以降の歩みを編纂(へんさん)し、広く会員や全国の医師会等と共有してきた。「令和」という新たな時代を迎えた今、平成の時代におけるわが国の医療の変遷を後世につなぐことは、大変意義あることと考え、本記念誌を編纂するに至った」と発刊の経緯を説明。
その上で、平成の時代の医療への所感として、「社会保障費の抑制など厳しい状況が続く中で、国民に寄り添う医療とは何かを懸命に模索しながら、国民皆保険制度の堅持と、かかりつけ医を中心とした医療・介護の提供体制の構築に邁進(まいしん)した時代であった」と振り返り、同記念誌がそうした歩みを紐(ひも)解く上での一助になることに期待感を示した。
同記念誌は今後、都道府県・郡市区等医師会などへ配付するとともに、日医ホームページにも掲載している。
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