日医定例記者会見 7月22・29日
釜萢敏常任理事は、最近の新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえた見解について説明した。
同常任理事はまず、新型コロナウイルス感染症の感染状況について、「全国的に感染拡大がみられ、新規感染者数が過去最多となる都道府県も増えている。引き続き、新規感染者数の内容をしっかり把握すると同時に、都道府県ごとに感染状況を把握する仕組みを構築することが重要である」と述べるとともに、「いわゆる3密が感染拡大となる要因となることが分かっており、国民には、感染リスクの高い環境を避けることが感染拡大の防止につながることを繰り返し訴えていきたい」とした。
また、二次感染を起こす要因については、「しっかり分析するための指標を国の分科会で検討している」とした上で、「PCR検査によりウイルスの排泄量がある程度推測でき、Ct値が高い場合には、PCR検査が陽性であっても二次感染を起こす可能性が低くなるということなども踏まえ、指標を基に踏み込んだ評価を行う方向で、実態把握に努め、国から情報発信していく予定である」とした。
その他、同常任理事は、次回の分科会等においては、現状から緊急事態宣言を発出する間の中間となるレベル2の段階から更にレベルを上げないための具体的方策や、感染拡大が起こっている場所や業種がある程度特定できる場合には、どう対策を講じていくのかについても議論を行い、具体的に提言する見通しであることを明らかとした。
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