日医定例記者会見 5月19日
釜萢敏常任理事は、ワクチン接種推進のために日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会による「新型コロナワクチン接種合同会議」を立ち上げ、5月19日に四師会の会長が出席したWEB会議を開催したことについて、同日の定例記者会見で報告した。
まず、同常任理事は、ワクチン接種体制の中では、さまざまな職種が関与しており、集団接種では接種相談への対応、予診票記載不備の確認、予診、薬液の準備、接種(注射)、接種後の状態観察など、各職種が業務を担っていること、また、個別接種においても、地域の薬剤師が個別接種を行う医療機関の支援を検討するなど、当日の会議においては、それぞれの役割分担の基本的枠組みと地域への周知について、四師会の会長が合意したことを明らかとした。
また、同常任理事は、意見交換の中で堀憲郎日本歯科医師会長から、「接種を行うための必要な研修を始めており、接種を担う医療従事者の不足状況を把握した上で、しっかり対応していきたい」との考えが示されたことを報告。
その他、山本信夫日本薬剤師会長からは、予診前の説明や薬液のシリンジへの充填(じゅうてん)など、薬剤師が協力すべき業務について、これまで同様にしっかり担っていくことが表明されたことや、福井トシ子日本看護協会長から、47都道府県にあるナースセンターとハローワークとの連携が改善したことにより、ナースセンターに登録している看護師数が増え、予防接種業務に対応できる研修の数も増やしてはいるものの、まだまだその活用が十分でないことが今後の課題として指摘されたことなどを紹介した。
その上で、同常任理事は今後について、「新型コロナウイルスワクチン接種を、一人でも多くの希望される方に迅速に完了させるためにも、局面に応じて必要な協議を継続して行っていきたい」とした。
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日本医師会健康医療第2課 TEL:03-3946-2121(代)