日本医師会定例記者会見 6月29日・7月13日
例年より早く梅雨明けし猛暑が続いていることを踏まえ、釜萢常任理事は熱中症に注意を呼び掛けるとともに、マスクを外して過ごせる条件について説明し、適切な着用を求めた。
同常任理事は、まず、日本医師会も作成に協力した厚生労働省のホームページ「熱中症予防のための情報・資料サイト」「マスクの着用について」を紹介。
熱中症が疑われる人を見掛けた場合は、(1)涼しい場所へ、(2)からだを冷やす、(3)水分補給―が基本であるとした上で、「自力で水が飲めない、意識がないというのは、極めて重要な重症のサインである」と強調。そのような場合は、速やかに救急車を呼ぶ必要があるとした。
また、マスクの着用に関して厚労省のホームページでは、成人の屋内・屋外のマスク着用と子どものマスク着用に分けて整理していると説明した上で、「現状では、屋外にいて距離がとれていて、会話を交わさない状況であればマスクをする必要はないが、現状はそうなっていない。マスクを外している人を見ると不安を感じるという人も少なくないが、この整理は医学的にも適切・妥当である」と強調。ただし、屋外においても会話をする際には、速やかにマスクを着用すべきであるとした。
屋内については、距離が2メートル確保でき、会話をしない状況であれば、マスクを外せる場面も多いとし、「わが国ではマスクを外した生活に抵抗を感じる人が多いことも踏まえつつ、徐々に納得して頂けるような情報発信をしていきたい」とした。
一方、子どものマスクに関しては、就学前の子どもには着用を一律に求めない方針であることを前置きした上で、「就学しているお子さんについては、基本的には成人とあまり変わりはない。非常に暑い中で無理にマスクをして気持ちが悪くなってしまう、場合によっては熱中症の症状が出てくるというようなことのないように、しっかり対応する必要がある」として、熱中症防止の観点から、マスクが必要ない場面ではマスクを外すことを推奨している同ホームページの活用を求めた。
■熱中症予防のための情報・資料サイト
■マスクの着用について
問い合わせ先
日本医師会 健康医療第1課 TEL:03-3946-2121(代)