日本医師会定例記者会見 6月29日・7月13日
松本会長は、安倍晋三元内閣総理大臣が7月8日、参議院議員選挙の応援演説中に凶弾に倒れ、逝去されたことを受けて、哀悼の意を表した。
会見の中で、松本会長は、7月11日に行われた通夜に参列してきたことを報告した上で、「改めて安倍元総理の偉大さを感じるとともに、今回のような蛮行は決して許されるべきものではない」と同事件を強く非難した。
更に、安倍元総理の業績については、「戦後最年少の52歳という若さで総理に就任以来、難病とも闘いながら、憲政史上最も長い期間にわたって、わが国が抱えるさまざまな問題の解決に尽力された」と振り返った上で、(1)環太平洋連携協定(TPP)交渉の際に大変厳しい状況の中での交渉の末、日本が世界に誇る国民皆保険を堅持した、(2)「地域医療介護総合確保基金」や、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をされた方を称える「日本医療研究開発大賞」の創設に尽力された、(3)総理在任中、4回にわたって診療報酬の改定にも携わられ、厳しい医療機関の経営状況に理解を示して頂いた、(4)新型コロナウイルス感染症に関して、「新型コロナウイルス感染症に関する今後の取組について」を取りまとめるなど、強いリーダーシップの下、未曽有の事態に対して鋭意奮闘された―ことなどに言及。感謝の意と尊敬の念を改めて示すとともに、「安倍元総理のご冥福をお祈り申し上げたい」とした。
なお、会見前には、出席者全員で安倍元総理の御霊に対して黙祷(もくとう)が捧げられた。
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