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令和4年(2022年)8月20日(土) / 日医ニュース

第五次未来医師会ビジョン委員会答申 「社会の変化に対応し続ける医師会であるために」

令和2・3年度 会内委員会答申・報告書(全文は日本医師会ホームページ「メンバーズルーム」に掲載)

 未来医師会ビジョン委員会(委員長:秋山欣丈静岡県医師会理事)は、会長諮問「社会の変化に対応し続ける医師会であるために」について答申を取りまとめた。
 本委員会は、将来の医療を担う若手の医師会員に、未来の医療や医師会活動などについて、自由闊達(かったつ)に議論をしてもらうために設置されたものである。
 委員会は主に30歳代、40歳代の委員から構成されており、日本医師会の立場にとらわれることのない、自由な発想の下で議論を行い、本答申を取りまとめた。
 本答申は、「はじめに」「第1章 日本社会における医師会の役割」「第2章 地域社会における医師会の役割」「委員会に参加して」の4部構成となっている。
 まず、「はじめに」では、社会の変化に対応し続ける医師会であるために、「『誰一人取り残さない、安心・安全な医療を提供し続けるために尽くすこと』こそが今期諮問に対する回答であるとの結論に至った」とした上で、医師を取り巻く社会の変化等に係る(1)新型コロナウイルス感染症、(2)医療DX、(3)少子高齢化、(4)医師の偏在、(5)日本医師会総合政策研究機構(日医総研)―に関する提言が行われている。
 「第1章 日本社会における医師会の役割」では、①オンライン資格確認等システムとPHR②プライマリ・ケア医、在宅医の立場からPHRの可能性③企業でのテレワークとオンラインでの産業医活動の可能性④オンライン診療と在宅患者のACP⑤広報活動⑥財政⑦診療から健康マネジメントへ⑧医療DXの未来―について、委員が分担して執筆している。
 「第2章 地域社会における医師会の役割」では、①救急・時間外診療体制と地域医療連携―新興感染症対策と医師の働き方改革を考える②地域医療における若手医師・専門医確保に向けての提言③医師の働き方改革と診療科偏在について―地域医療を担う病院勤務医(消化器外科専門医)の立場で④がん医療および離島(遠隔地)医療⑤地域医療構想に関連して⑥人にやさしい地域医療の実証と妥当な診療報酬を提言するためには、アウトカム重視型データベース研究の推進が必須である⑦これからの高齢者医療における「かかりつけ医」に求められるもの⑧地域における小児医療―として、委員が分担して執筆している。
 最後の、「委員会に参加して」では、「未来の医師会、医療について―パンデミックの経験を踏まえて」をテーマとして、各委員がそれぞれの率直な思いや考えを綴(つづ)っている。

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