閉じる

令和5年(2023年)1月5日(木) / 日医ニュース / 解説コーナー

医療問題Q&A

釜萢敏常任理事釜萢敏常任理事

釜萢敏常任理事釜萢敏常任理事

 今号では、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けに関して、会員の先生方から寄せられた質問に対する釜萢敏常任理事の回答を掲載する。

Q新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けに関する議論が行われていますが、位置付けの見直しに対する日本医師会の現時点での見解を教えて下さい。

A 釜萢:日本医師会として、流行しているウイルスの性状に応じて、感染症法上の位置付けに関する議論をすることについては、当然必要なことだと認識しています。
 一方、新型コロナウイルスについては、今後の変異の動向や感染後の心血管系に与える影響など、まだ明らかになっていない事項が少なくない中で、対応方針を変更することへの困難さもあります。
 これまでの知見の蓄積から、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザとは大きく異なる特徴を有しており、単純にインフルエンザを基準に判断することは適当でないと考えられるようになりました。
 ウィズコロナの方針の下に、新型コロナの感染拡大を抑制しながら、社会経済活動を両立させていくことが強く求められています。
 また、新型コロナをいわゆる「2類」相当のままに扱いながらも既にさまざまな措置の緩和も図られてきました。
 見直しの議論に当たっては、今後も残すべき措置にはどのようなものがあるのか、その内容について、費用負担のあり方や見直し時期も含め各関係団体、有識者、専門家と政府との間で十分に議論した上で、その内容に適した類型を政府が判断することが望ましいと考えています。

戻る

シェア

ページトップへ

閉じる