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令和6年(2024年)3月27日(水) / 「日医君」だより / プレスリリース

小林製薬の紅麹関連製品摂取後の腎疾患等の発生事例について

 神村裕子常任理事は3月27日、小林製薬の紅麹関連製品摂取後に腎疾患等の発生事例が起きていることを受けて記者会見を行い、現時点における日本医師会の考え等を説明した。

 同常任理事は、まず、紅麹関連製品摂取後の腎疾患等により亡くなられた方に心より哀悼の意を表すとともに、既に健康被害が出ている方々やご家族にお見舞いを述べた上で、日本医師会の対応として、(1)厚生労働省と密に連絡を取り、情報収集を行っている、(2)地域の医師会、会員の先生方に対して、当該製品によると疑われる健康被害事例を把握された場合は、速やかに管轄の保健所へ報告するとともに、保健所の調査に協力してもらえるよう通知を発出した―こと等を報告した。

 また、自見はなこ消費者担当大臣が小林製薬に対し、食品表示法に基づき安全性を再検証し報告するよう求めるとともに、機能性表示食品として届け出のある約7000件について一斉点検を実施することを表明したことにも触れ、「日本医師会としても、消費者庁、また、食品安全の監視行政を担う厚生労働省と連携をとっていきたい」と述べた。

 その上で、同常任理事は、会内の「健康食品安全対策委員会」における検討も踏まえて機能性表示食品の問題点について言及し、(1)製造・販売のためには事業者から消費者庁への届出のみで、審査や許可は不要となっている、(2)届出の際に提出される成分に関する論文についても事業者の関係者と思われる者が評価を行っていることも少なくない―を挙げ、機能性と安全性の根拠は不明確な場合があり得ると指摘。今後、機能性表示食品の届出から製造・販売までの過程のあり方について、慎重な議論が必要との考えを示すとともに、その際には、日本医師会としても診療を担う立場から、消費者庁、厚労省に対して、適切に対応するよう主張していくとした。

 更に、同常任理事は機能性表示食品の中には形状が錠剤やカプセル状の物も多く、まるで医薬品のようなイメージで広告されている物もあることにも触れ、消費者が医薬品のようなイメージで摂取してしまい、たとえ有害なものが含まれていないとしても、過剰摂取から健康被害につながるケースも少なくないと思われるとし、「機能性表示食品に限らず、健康食品の摂取状況については、患者から健康被害の相談を受けるよりも前に、日頃の診療の中で医師から積極的に聞き取りをすることが重要である」と強調した。

 その他、国民に対しては、今回の件で「尿が出にくい」「むくみがある」などの体調の変化があった場合には、かかりつけ医に相談するよう呼び掛けた。

◆会見動画はこちらから(公益社団法人 日本医師会公式YouTubeチャンネル)

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