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令和6年(2024年)10月15日(火) / 「日医君」だより

「食育健康サミット2024」WEB配信のご案内

 日本医師会は公益社団法人米穀安定供給確保支援機構と共に、医師、管理栄養士・栄養士等を対象とした「食育健康サミット2024」をオンデマンド配信により開催いたします。

 「健康日本21(第三次)」では、「ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり」が基本的な方向の1つとして掲げられました。高齢期については、「低栄養傾向の高齢者の減少」、「ロコモティブシンドロームの減少」等が目標として設定されており、中でも、低栄養状態はフレイル・サルコペニアを始めとするさまざまな疾患の引き金となり、要介護状態の原因にもなることから、高齢者の食事指導等、栄養の課題に向けた取り組みは急務となっています。

 本シンポジウムでは、「健康寿命延伸に向けたアプローチ~高齢期をいきいきと過ごすための食事と運動~」をテーマに、健康寿命の延伸に向けた具体的な対策として、フレイルやサルコペニア予防とその背後にある「低栄養」の問題、日本型食生活の意義や活用法等を含めた栄養改善、更に、食事と共に健康寿命延伸の両輪となる運動について、疾患、栄養、運動の専門家からアドバイスを頂きながら、健やかな生活習慣を身につけ健康寿命を延ばすためには、どのような指導・普及支援等を行えばよいのか、医学的・栄養学的に考えます。

 

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 視聴をご希望の方は下記ウェブサイト(米ネット)内の「食育健康サミット2024」バナーより、お申し込みページへお進み下さい。
 ◆食育健康サミット2024視聴のお申し込み先: https://www.komenet.jp/
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◆開催概要
食育健康サミット2024 「健康寿命延伸に向けたアプローチ ~高齢期をいきいきと過ごすための食事と運動~」

◇オンデマンド配信期間:
2024年12月4日(水)10:00~ 2025年2月28日(金)23:59
※視聴には事前登録が必要です。
 また配信期間中はいつでもお申し込みができます。

◇視聴登録受付期間:
2024年10月15日(火)10:00~ 2025年2月28日(金)配信終了まで

◇参加費:無料

■プログラム
※各講演30分とディスカッションの予定です。
※講演タイトル、要旨は予告なく変更されることがございます。

●主催者挨拶:公益社団法人 日本医師会

●座長:寺本 民生帝京大学臨床研究センター センター長/ 寺本内科・歯科クリニック内科院長

 

★基調講演:『日本食と健康長寿』
(辻一郎東北大学 名誉教授 / 東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野 客員教授)

 なぜ、日本食が健康によいのか、日本食が心身に与える影響とは何か。私がこれまで行ってきた大崎コホート研究を始めとするさまざまな大規模疫学研究から、健康長寿には食事や栄養が大きく関連することが明らかになっています。ごはんを中心とした日本食パターンは、循環器疾患の死亡リスクや要介護・認知症の発生リスクを低下させ、健康寿命延伸に寄与することについて解説したいと思います。

★講演1:『高齢期の健康課題と栄養療法の重要性』
(荒木厚東京都健康長寿医療センター糖尿病・代謝・内分泌内科フレイル予防センター長)

 高齢者では生活習慣病だけでなく、フレイル・サルコペニア、認知機能障害などが生じ、低栄養はそれらのリスクを増大させます。75歳以上の高齢者の栄養療法では、中年期からの糖尿病、肥満に対するメタボ対策から低栄養、フレイル対策へシフトする必要があり、管理栄養士を含む多職種で高齢者総合機能評価を行い、メタボ対策、フレイル対策のいずれの食事療法を優先して行うか判断することが重要です。両者に共通する対策として運動療法、食事療法の意義、日本食の有用性についても紹介します。

★講演2:『フレイル・サルコペニア対策のための運動と食事』
(山田実筑波大学人間系 教授)

 フレイルやサルコペニアに抵抗し健康長寿を実現するには、継続的な運動と適切な食事、そして社会との関わりを保つことが重要です。本講演では、 フレイル・サルコペニア対策に向け、運動の捉え方や運動継続のコツを紹介するほか、運動効果をアップさせるための栄養の重要性、社会と関わることの意義についても言及したいと思います。

★講演3:『人生100年時代の栄養~高齢者は何をどう食べればよいのか?』
(川口美喜子札幌保健医療大学大学院 教授 / 大妻女子大学 特任教授)

 高齢者食の低栄養は、食べられない、食べないに始まり、「食べること」、「しゃべること」を閉ざします。病気を招くだけでなく、予後の悪化にもつながります。栄養指導では、おいしく食べることよりもたんぱく質摂取が注目され、主食の炭水化物を減らし、エネルギー不足になっている方もいます。本講演では、高齢者が健康で「おいしく食べて」、長生きするための食事のとり方、さらに、炭水化物をとることの重要性等について解説します。

★クロージング/サミットまとめ:『健やかな高齢期のためにいまできること』
(寺本民生帝京大学臨床研究センター センター長/ 寺本内科・歯科クリニック 内科院長)

●主催者挨拶:公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構

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