閉じる

令和6年(2024年)12月20日(金) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

SNS等における誹謗(ひぼう)中傷相談窓口を開設

日本医師会定例記者会見 11月20日

SNS等における誹謗(ひぼう)中傷相談窓口を開設

SNS等における誹謗(ひぼう)中傷相談窓口を開設

 長島公之常任理事は、日本医師会で実施したSNS等における誹謗中傷についてのアンケート結果等を踏まえて、「SNS等における誹謗中傷の相談窓口」を設置することを明らかにした。
 同常任理事は、まず、昨今、口コミサイトやSNS等で悪質な書き込み被害が増加していることに言及した上で、医療機関においても同様の被害が発生していることを指摘。本年6月22日開催の第156回日本医師会定例代議員会においても「SNSなどによる悪質な投稿に対する日本医師会の対応や取り組みについて」の質問が出されたことを受けて、会員の現状を把握するために、本年10月に約1カ月にわたって、SNS等における誹謗中傷についてのアンケートをWEBで実施したことを説明した。
 アンケート結果については、4730件の回答があり、「SNS等で自身の医療機関に対する誹謗中傷等の書き込みがあった」と回答した医療機関は3641件(77%)に上ったことを強調。
 そのうち、書き込みに対する対応として、「サイトやSNSの運営元に削除を求めた」のは1069件(23%)であり、この他にも「本人に削除を求めた」「弁護士などの専門家に具体的な対応を依頼した」「書き込みに対して丁寧に返信した」など、さまざまな対応を取っている医療機関が多いものの、該当の書き込みを削除することができたのは20%の医療機関に過ぎず、削除することが難しい現状があることが明らかになったとした。
 更に、誹謗中傷の書き込みがあった場合に、誰かに相談したいと思った医療機関は3890件(82%)であり、相談したい内容については、「(法的観点を含めて)書き込み削除の相談をしたい」が2720件(58%)、「具体的な相談ができる行政機関や専門家を教えて欲しい」が1935件(41%)、この他にも「精神的苦痛を和らげたい」「SNS事業者の書き込み削除ポリシー等について知りたい」などの回答もあったことを報告。
 また、相談の手段に関しては、「電子メール(インターネット上の相談フォーム含む)」が3613件(76%)、次いで「電話(2373件、50%)」が多く、日本医師会で相談窓口を設置したら利用したいと思う医療機関は3658件(77%)に上っているとした。
 その上で、長島常任理事は、WEBアンケートのため一定程度のバイアスが掛かっていると考えられるとしつつも、「これらの結果からも相談窓口に対する需要が高いことから、今回、設置をすることになった」と説明。現時点での相談窓口の概要(別掲)を明らかとし、「2025年1月頃にはその運用を開始したい」と述べた。

SNS等における誹謗中傷相談窓口概要

241220f2.jpg

◆会見動画はこちらから(公益社団法人 日本医師会公式YouTubeチャンネル)

戻る

シェア

ページトップへ

閉じる