医師のみなさまへ

2023年7月24日

大規模災害発生時における日本医師会による国際医療支援活動

 日本医師会では、各国において生じた大規模自然災害や軍事紛争等における被災者並びに被災地医療支援を目的に、支援金を通じた活動を行ってきました。
 その際には、都道府県医師会、郡市区医師会、会員の先生方、国民の皆様からお寄せいただいた貴重な支援金が、どのように使われ、どのように被災者の皆様の支援に結びついているか、目に見える形での貢献のあり方をご報告できるようその実践に努め、その過程では、世界医師会、被災国医師会、実績のあるNGOなど、信頼のおけるパートナーとの協力を念頭に活動してまいりました。
 本サイトでは、これまで日本医師会が行ってきた国際的な災害医療支援活動について報告しておりますのでご参照ください。

ウクライナへの医療支援

2022年2月24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に伴う医療支援活動では、本会からの当初の支援金1億円が「ウクライナ医療支援基金」の創設につながり、「タスクフォースウクライナ」の構成とその後のウクライナへの医療物資の搬送を可能としました。約4億1,300万円の多額の寄附金は、長引く紛争にあっても支援の継続を可能としています。同年10月、WMAベルリン総会において、ウクライナ医師会および同国保健省から本会に対し感謝状が贈られるなど、WMAにおいて人道支援に基づく本会の多大なる貢献が高く評価されています。

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トルコ・シリア地震被災地復興支援活動

2023年2月6日にシリア国境に近いトルコ南東部で発生したマグニチュード7.8の地震に対し、日本医師会は、大規模自然災害における緊急医療支援活動に実績のあるAMDA(The Association of Medical Doctors of Asia)に医療支援活動を依頼しました。AMDAは医療チームを編成して、松本吉郎会長名のお見舞い状と共に本会の支援金をトルコ医師会の会長に届けました。その後、同医療チームは被災地に赴き医療支援活動を行いました。約1億5,000万円の支援金は被災地における地域医療の復興資金に役立てられています。

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台湾粉塵爆発事故における重度熱傷患者医療支援


台湾政府からの感謝状

2015年6月27日、台湾北部新北市のテーマパークで発生した粉塵爆発事故により、多くの若者が重度の熱傷被害を受けました。日本医師会は台湾医師会等からの緊急医療支援要請を受け、日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本熱傷学会の3学会による熱傷治療専門家6名による日本医師会「三学会合同熱傷診療支援医師団」を同年7月派遣しました。現地では、主に80%以上の熱傷面積の患者を対象として、日本から寄贈された人工皮膚、医療用品等を用いた支援活動を行いました。


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ネパール地震復興支援活動


ネパール医師会からの感謝状

2015年4月25日、ネパール中部でマグニチュード7.8の地震が発生し、大きな被害をもたらし、さらに、復興半ばの5月12日に発生したマグニチュード7.2の余震により多くの住民が精神的ダメージを強く受けました。支援金33,627,768円をもとに本会は。AMDA、東京大学と連携し、「ネパール地震復興支援、日本医師会・東京大学・AMDA共同事業」として学校保健・地域精神保健プロジェクトを実施しました。また、支援金は「日本医師会ネパール学校・地域保健プロジェクト(1992年~2004年)」におけるプライマリーヘルスケアセンターの修復にも充てられました。なお、支援金の一部は、チベット被災募金活動を実施するダライ・ラマ法王日本代表部事務所に寄附されました。


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フィリピン台風30号被災地復興支援事業


新レイテ医師会館


フィリピン医師会、レイテ医師会からの感謝の盾

2013年11月4日に発生したフィリピン台風30号による被災に際し、約2,000万円の支援金は、日本医師会、福山市医師会、AMDA による合同復興支援事業としてレイテ医師会の新会館再建に充てられました。福山市医師会は、レイテ島タクロバン市の姉妹都市として、独自に医師と看護師を派遣して医療支援活動を展開しました。新レイテ医師会館は、緊急支援拠点としての機能も有し、医師会活動、地域医療を通じた島民の健康を護る新たな拠点となることが期待されています。


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フィリピン台風16号 2009年9月26日発生
サモア諸島地震  2009年9月29日発生 マグニチュード8.3
スマトラ島沖地震 2009年9月30日発生 マグニチュード7.5
インド南部洪水被害 2009年9月末~10月始

被災地で医療支援活動を行っているAMDAに対し、日本医師会の寄附に対する感謝状がAMDA菅波代表から唐澤会長(当時)に贈られました。

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日医の支援に対し、AMDAから感謝状 【2010年1月15日 定例記者会見/日医ニュース第1160号】(平成22年1月5日)

大型サイクロン・ナーギス/ミャンマー連邦中・南部/2008年5月2,3日発生
四川省地震/2008年5月12日発生、マグニチュード7.9

日本医師会は、両被災地において従来の実績をもとに早い段階から医療支援活動を行っているAMDAを支援しました。

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AMDAへの救援活動支援を決定 【2008年5月21日 定例記者会見/日医ニュース第1122号】(平成20年6月5日)

ペルー沖地震緊急医療活動

ペルーにおいて、2007年8月15日、マグニチュード8.0の地震が発生し、大きな被害が出ている状況を踏まえ、日本医師会はAMDAと連携して第一次緊急医療チームの派遣を支援しました。また、ペルー医師会と連絡を取り,支援活動に対して連携が図られるよう依頼しました。

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日医との連携によりAMDAがペルー沖地震緊急医療活動を開始 【2007年8月22日 定例記者会見/日医ニュース 第1104号】(平成19年9月5日)

ジャワ島中部地震災害救援支援事業


バングンパタン第3保健センター

バングンタパン第3保健センターは、2006年5月27日に発生したジャワ島中部地震(マグニチュード6.3)に対する被災地支援として、本会は、寄せられた支援金により、AMDAの復興支援事業を通じて建設されました。 当保健センターは、地域の中核的施設として住民の健康増進に役立つと共に、周囲に街が形成されるなど、復興支援の最適な形での成果となりました。支援金の一部は、日本赤十字社、国境なき医師団 日本にも寄付されました。


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