2020年11月10日
日本医師会年次報告書
日本医師会の活動は、地域医療の充実を図ることを原点として、安全で安心な医療提供体制を構築することに寄与し、国民の皆様の健康に資することを目的として行われてきております。
現在の日本は、人生100 年時代という超長寿社会を迎えており、そのなかでどのように良質で安心・安全な医療を提供していくか、日本の優れた財産である国民皆保険制度をどう堅持していくかなど、医師会が果たしていくべき役割は多岐にわたっております。これらの課題に対応するため、日本医師会はこれまでもさまざまな政策提言を行ってきましたが、今後は、なぜその提言を行うのか、その結果どうなったのかを、さらに広く発信していく所存です。
日本医師会は約17 万3 千人の会員を抱える組織であり、会務運営が多方面に大きな影響を与えるため、国民の皆様からいただくご意見や、最前線で診療に務めている医師からの声、さらには都道府県医師会や郡市区医師会とも意見交換を行いながら、国民の皆様の幸福に資することを心がけて、誠実に意思決定を行っております。
明るい健康社会づくりに寄与していくために、今後ともかかりつけ医機能の向上をより一層推進し、病の治療と予防や健康づくりの取り組みによって健康寿命を延伸し、患者さんの人生に寄り添い、共に歩むことによって、尊厳ある豊かな社会の実現に貢献してまいりたいと考えております。
本号では、令和元年度の日本医師会の活動報告をまとめ、医師の倫理・医療倫理の敷衍、医師に対する教育活動、国民への医療の啓発活動、政府・自治体・行政との意見交換、国際交流などについて記録をしております。
健康で長寿であるということは、国民にとっての最大関心事です。今後も幸福で安心な社会であり続けるために、充実した医療の提供に努めてまいります。
本報告書を、ぜひご一読いただき、日本医師会の基本方針とその活動にご理解を賜われば幸甚です。
日本医師会会長
中川 俊男
日本医師会年次報告書データ
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