大学紹介
国際医療福祉大学
【教育】特徴ある医学教育:英語とアクティブ・ラーニング
国際医療福祉大学 医学部 医学部長・教授 北村 聖
国際医療福祉大学では、国際的に活躍できる医療人を養成するために、1,2年生の講義のほとんどが英語で行われています。そのために、入学試験で英語ができる学生を選抜するのではなく、1年生の1学期から語学としての英語を学ぶ、あるいは英語で教養を学ぶ、英語で社会を学ぶ、英語で医療を学ぶことをしています。2学期にはみんな眼を見張るほどの成長を見せています。
もう一つの特徴は、アクティブ・ラーニングです。医学・医療や自然科学に好奇心を持って、高いモティベーションで自ら学ぶ姿勢を重要視しています。教育手法としてのアクティブ・ラーニングはもとより、その根本にある学びたい心を大切にしています。受け身の講義ではなく、双方向性の講義や、グループで学び合うTBLなど新しい教育を実現しています。教員と学生、学生同士の刺激し合う会話、切磋琢磨する姿勢が教育を活性化しています。
将棋の対局では両方の対局者が最善を尽くしたときに名局ができます。わが校の医学教育も同様で、教員と学生が高いモティベーションで相対したときに、名講義が生まれています。
【研究】国際的に活躍できる医学者を養成
国際医療福祉大学大学院 医学研究科 教授 山田 哲司
近年の医学の進歩は著しく、多くの新しい知見が実際の臨床に取り入れられ、医療が急速に変わってきております。例えば、ゲノム解析の結果によって分子標的治療薬を選択するプレシジョン・メディシンは、数年前は夢物語でしたが、今日その知識なしでは標準的な治療をもできなくなってきております。
医学の進歩に対応できる医療専門職の育成のため、2018年4月に国際医療福祉大学に大学院医学研究科を開設することになりました。医学部医学科と五つの附属病院、全国の関連施設(臨床医学研究センター)と連携して、博士課程の医学専攻と修士課程の公衆衛生学専攻の医学教育・研究が始まります。さらに2020年には成田国際空港の近くに新しい642床の附属病院が開設され、大きく変貌を遂げつつある最新医療を取り入れた国際的な拠点となることが期待されています。新病院には、国際遠隔画像診断センター・感染症国際研究センター・ゲノム医療研究センターなどが新設され、国内外より専門家が集結する予定です。
このような恵まれた環境の中で活躍する医療専門職には、当然高い知識や技量が求められます。新しい大学院医学研究科では、社会人が働きながらでも先端医学を学ぶことができるように様々な取り組みを行っております。例えば、平日の夕方や土曜日の講義、テレビ会議方式を使った同時双方向の遠隔授業、インターネットを使った24時間の自己学習といったことが実現しようとしております。医療系総合大学の新しい大学院であるからこそ、従来の考えにとらわれない自由な試みができるのも特徴でしょう。
医師・歯科医師・獣医師・薬剤師・看護師などの医療専門職の資格をお持ちの方に限らず、様々な分野で最先端の医学研究を行い、医療への進歩に貢献することに興味をお持ちのすべての方の入学をお待ちしております。
【学生生活】国際色豊かな環境で、能動的に学ぶ
国際医療福祉大学 医学部 1年 宮下 渚
国際医療福祉大学は、1学年140人のうち20人が留学生という、国際色豊かな大学です。私は、患者さんや医療関係者に外国の方が増えてきている今、英語での診療能力やコミュニケーション技術がこれからの医師には必要だと感じていました。この大学では、国際性と地域医療を教育の特色としています。もはや「地域医療=日本だけ」ではありません。海外の人も含むコミュニティが今の日本の「地域」だからです。私もこの点に強く共感し、この大学を選びました。
1年生の1学期には、1日4時間英語の授業がありました。最初は英語で発言することに戸惑いもありましたが、先生方のサポートや周囲の「頑張ろう」という雰囲気のおかげで、今ではみんな、授業中のプレゼンテーションが数段上達しているように思います。英語での問診も1学期から練習しているほか、週に2回、USMLE(アメリカ医師国家試験)取得に向けた講習を放課後に先生がご厚意で開催してくださっています。そこでも英語での医療面接や聴診器の使い方を学んだり、授業で学んだ知識でUSMLEの過去問に取り組んだりしています。
アクティブ・ラーニングを積極的に取り入れていることも特色です。7人1組のチームで骨や脳の中などの模型を見ながら議論する医療入門・正常解剖演習が、印象に残っています。
同じキャンパスに看護学部・保健医療学部があり、一緒に部活をしています。医学部生の多くが部活に所属しており、私はダンス部に入っています。大学祭でのパフォーマンスには、ほとんどの医学部1年生が(日々の授業の予復習に忙しいにも関わらず)応援に来てくれて感激しました。フロンティア精神に溢れた素晴らしい仲間たちと共に、未来の国際的な地域医療を支える医師となるべく、日々努力したいと思います。
※医学生の学年は取材当時のものです。
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- Information:Winter, 2018
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- 同世代のリアリティー:臨床心理士 編
- 地域医療ルポ:神奈川県横浜市中区|ザ・ブラフ・メディカル&デンタル・クリニック 明石 恒浩先生
- チーム医療のパートナー:看護師(緩和ケア・在宅)
- レジデントロード:産婦人科 小元 敬大先生
- レジデントロード:耳鼻咽喉科 田中 亮子先生
- 医学教育の展望:医学教育を国際基準で評価し、質を高めていく
- 医師の働き方を考える:チームで負担も喜びもシェアしながら、大好きな栃木県で在宅医療に従事する
- 大学紹介:東北医科薬科大学
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