大学紹介

帝京大学

【教育】患者さんに寄り添う臨床医を育成

帝京大学 医学部 教務部長
薬理学講座 主任教授 中木 敏夫

先生

帝京大学医学部の教育目標は、患者さんに寄り添うことのできる良き臨床医となるよう、その素地を身につけることです。医学・医療の進歩の速さには目を見張るものがあり、医師は自ら能動的に学ぶ習慣によって進歩に適応できなければなりません。本学では学生が学びやすいように教育目標を9個の大項目に分けて、さらにそれぞれの項目を達成するためには何を学修すべきかを明示しています。すべての学生はどの学年であっても卒業までに何を学修するのか、いつでも知ることができるようになっています。このカリキュラムはいわゆるアウトカムに基づいた医学教育方式になっており、ここ数年をかけて改革しました。1学年では基礎科学および解剖学、2学年では基礎医学、3学年および4学年前半では臨床医学を学び、4学年後半から6学年の夏前まで臨床実習を行います。また、患者さん・ご家族・あるいは他の医療専門職との適切なコミュニケーション能力を、他学部の学生と共に複数の学年において習得します。4学年の夏には共用試験(CBT・OSCE)があり、これに合格するとスチューデントドクターとなります。臨床実習の内容についてもスチューデントドクターとして診療参加型実習へと改め、医療チームの一員として医療現場で学びます。実習期間も従来の48週から72週へ充実を図りました。大学棟内では学生所有のPCやタブレット端末を登録することによりWi-Fiが使用できるように整備されています。また、すべての授業はビデオ収録され、PCルーム等でネットを通じて放課後に授業の内容を確認できるようになっています。学生諸君を支援する体制として担任制度をとっており、勉強・人間関係・生活のことなどを相談でき、また、オフィスアワー制度を利用して学内のすべての教員と相談できるようになっています。皆さんと共に帝京で学ぶことを待ち望んでいます。

【研究】世界に通じる臨床発の研究を

帝京大学 医学研究科長 神経内科 主任教授 園生 雅弘

帝京大学は、今年創立50周年を迎えるまだ若い大学です。ですが、建学の精神としても「実学」を柱のひとつとして掲げており、医学部、そして附属病院においても何より臨床を大事に考えています。地域の人に信頼される病院であることはもちろん、多くの科は臨床において「○○ならやっぱり帝京!」という特長を有していて、全国からの患者さんの紹介を受けています。帝京大学における研究は、そのような高度な臨床を提供することと切っても切り離せない関係にあります。即ち、臨床から、患者さんから学んだことから研究のヒントを得て、それを深化させることで、独創的な研究を成し遂げていく、まさに「ベッドサイドからの研究」を実践しています。そのような臨床研究を大学を挙げて支援するために、帝京大学臨床研究センター(TARC)も設立されて久しく、診療科を超えた共同研究の拠点として機能しています。

優秀な教授陣が指導する研究は国際的にも高く評価されるものが多く、学位論文も半数以上は英文誌で採択されたものです。帝京大学卒の医師も大学院研究で鍛えられて、数多くの方々が、立派な若き研究者・大学での指導者として育っています。大学院の時代には(その時だけではありませんが)どこの科でも積極的に国内・国際学会に発表する機会を多く設けています。国際学会で先輩・同僚たちと一緒に世界を経験するのは、楽しく、また、得難い経験です。さらにはそこから留学への道に進む人も多く、もうひとつの建学の精神である「国際性」も実践しています。皆さんぜひ、帝京大学で、研究マインドを有した良き臨床医、かつ、臨床の視点を忘れない優れた研究者となって、医療・医学の進歩のために、一緒に頑張っていきましょう!

【学生生活】他職種の学生と交流する

帝京大学 医学部 3年 平山 美歩

私が帝京大学で今まで受けてきた授業の中には、印象的なものが多くありました。必修のヒューマンコミュニケーションの授業では、医学部だけではなく薬学部や医療技術学部の看護学科・救急救命士コースの学生と一緒にグループ学習を行いました。医師としてチーム医療の現場で働く前に、他職種の学生と共に課題の解決に取り組むということを経験できました。よく医学部は他学部と関わりが少なく閉鎖的だと言われますが、帝京大学医学部はそうではありません。その他の授業では、解剖学実習に感銘を受けました。初めてご献体に接して衝撃を受けましたし、教科書だけではわからないことがあると気付かされました。

また、先生方が教育熱心であることも帝京大学の特長といえると思います。レポートもすごく細かく添削してくださるし、質問に行くと丁寧に教えてくださります。その姿を見ていると、私も先生の思いに応えないといけないと思うとともに、この大学に入って良かったと感じます。きめ細かい指導を受けたい、と思う人には帝京大学をお勧めします。

私は野球部に所属していて、他学部の学生と共にマネージャーを務めています。中高では全く異なるスポーツをやっていたのですが、野球部の先輩たちは優しく、その雰囲気の良さに惹かれて入部しました。テストが終わると部活の試合に向けた練習が続き、試合がひと段落すると再びテストに向けて勉強を頑張る日々が続くという、忙しくも充実した日々を送っています。

現在は一人暮らしをしていて、テスト期間で料理する時間がない時には、大学の食堂で夕食を済ませたり、同期とラーメンを食べに行ったりしています。帝京大学の周りの商店街にはリーズナブルな飲食店が多く、学生に優しい環境です。

※医学生の学年は取材当時のものです。

 

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No.18