2024年10月30日
世界医師会(WMA)
世界医師会 World Medical Association(WMA)
世界医師会(World Medical Association:WMA)は、1947年9月17日、パリにおいて27カ国からの医師が一堂に会し、第1回総会を開催したことを契機として設立された。WMAでは、医学教育・医学・医術および医の倫理における国際的水準をできるだけ高め、また世界のすべての人々を対象にしたヘルスケアの実現に努めながら人類に奉仕することを目的としている。
WMAの使命の中心となるのは、健康促進と医師と患者間の良好な関係の促進である。WMAは、医療の幅広い分野において、WHOをはじめとする様々な国際機関と積極的な連携を図っている。
加盟医師会数は115(2024年10月現在)であり、全世界の医師を代表したNGOの国際的な連合体として、医の倫理や社会医学に関連するテーマを協議している。これまでに、医の倫理に関する「ジュネーブ宣言」、医療専門職の倫理的原則の規範集「医の国際倫理綱領」、人間の参加者を含む医学研究のための倫理的原則「ヘルシンキ宣言」、患者の権利に関する「リスボン宣言」等の文書を採択し公開している。
日本医師会は1951年の第5回ストックホルム総会において加盟し、1971年東京理事会、1975年東京総会、2004年東京総会、2014年東京理事会を開催。また、2013年「世界医師会ヘルシンキ宣言改訂東京専門家会議」、2016年「第2回世界獣医師会‐世界医師会"One Health"に関する国際会議」、2019年「Health Professional Meeting (H20) 2019」、2023年「世界医師会ヘルシンキ宣言大洋州地域専門家会議」を開催した。
日本医師会からは、これまでに武見太郎元会長(1975年就任、第29代会長)、坪井栄孝元会長(2000年就任、第52代会長)、横倉義武名誉会長(2017年就任、第68代会長)がWMA会長に就任している。日本医師会は151,000人の申告会員、WMA理事会副議長を含むWMA理事3名を擁し、その活動に積極的に関わっている。