2025年1月30日
ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種及び子宮頸がん【医師向け】
日本で年間約1.1万人が子宮頸がんに罹患、約2,900人が亡くなっています。また、25~40歳までの女性で2番目に多いがんによる死亡は子宮頸がんによるものとなっています。
ほとんどの子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が原因であり、ワクチン接種によってHPVへの感染を防ぐことで、子宮頸がんの罹患を予防できます。
現在、12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子はHPVワクチンの接種を公費(定期接種)で受けられます。
また、1997年4月2日から2008年4月1日までの間に生まれた女子に対してもキャッチアップ接種(公費)が実施されています。
なお、キャッチアップ接種の実施期間は令和7年3月31日までとなっており、接種を完了するためには半年程度要することにご注意ください。
(2024年11月28日追加)
キャッチアップ接種期間が、今年度末までとされているところ、この夏以降の需要の大幅な増加に伴い、メーカーにおいてHPVワクチンの限定出荷が行われている状況等を踏まえ、期間中に接種を希望される方が接種機会を逃さないよう、期間終了後の取扱いについて、2024年11月27日に厚生労働省で開催された「第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会」において、令和7年3月まで(期間中)に1回以上接種している者については、期間終了後も公費で3回の接種を完了できるよう、経過措置を設ける方針となりました。
(2025年1月30日追加)
2025年1月29日に開催された第60回厚生労働科学審議会予防接種・ワクチン分科会において、関係法令の必要な改正手続きを進めていくことが了承されました。
<関連通知>
【都道府県医師会宛通知】R6.12.2 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会におけるHPVワクチンのキャッチアップ接種に関する議論について
【都道府県医師会宛通知】R6.12.10 HPVワクチンのキャッチアップ接種に関する注意喚起について
【都道府県医師会宛通知】R7.1.15 HPVワクチン接種に係る医療機関向け研修会の開催について
【都道府県医師会宛通知】R6.1.30 令和7年度以降の制度改正を踏まえた「予防接種法第5条第1項の規定による予防接種の実施について」の一部改正等について(予告)
「教えて!日医君!HPVワクチン2~知っていますか?若い世代に増えている子宮頸がん~」動画のデータを差し上げます
日本医師会釜萢敏先生が、HPVワクチンについて詳細に説明した動画「教えて!日医君!HPVワクチン2~知っていますか?若い世代に増えている子宮頸がん~」を日本医師会公式YouTubeチャンネルで公開しています。
本動画については、より多くの方にご覧頂くため、動画データ(MP4ファイル)を本会より希望者に提供しております。
(1)所属機関、(2)氏名、(3)電話番号、(4)使用目的―を明記の上、下記までタイトルを「動画『HPVワクチン2』希望」として、メールにてお申し込み願います。
頂いたメールアドレス宛てに動画のダウンロードURLをお送りします。
教えて!日医君!HPVワクチン2~知っていますか?若い世代に増えている子宮頸がん~
【申込先】
日本医師会広報課 E-mail:
厚生労働省 HPVワクチンに関するリーフレット
![]() ・リーフレット(PDF) ・参考資料 |
関連リンク
問合せ先
日本医師会健康医療第二課
TEL:03-3946-2121(代)