救急医療の魅力を伝え、裾野を広げるSMAQの取り組み
日本救急医学会 学生・研修医部会(SMAQ)
柏木 杏奈(SMAQ代表/長崎大学医学部医学科4年)
●SMAQとは
2019年4月、日本救急医学会に「学生・研修医部会」が立ち上がり、現在、Student and resident Medical Alliance for QQの略で「SMAQ」という愛称で活動を行っています。
「救急医療に興味のある学生・研修医に能力向上の場を提供すること」を理念に置き、学生・研修医がニーズに合ったイベント等を自ら発案し、日本救急医学会の「学生・研修医部会運用特別委員会」(以下、特別委員会)の医師がその活動をサポートする体制で活動しています。
●これまでの活動
現在、SMAQには、北海道・東北、関東、中部、近畿、中国四国、九州・沖縄の六つのブロックが存在します。SMAQ立ち上げ以後は、各ブロックで学生・研修医のニーズに合わせたイベントを企画し、ブロック単位で活動してきました。コロナ禍以前は特別委員会の医師と協同したセミナーやBLS選手権大会を対面で実施していましたが、COVID-19の蔓延に伴い、対面での活動が困難となったため、オンラインでの活動を余儀なくされました。しかし、SMAQではこれを好機と捉え、方向転換をして各ブロックで様々なオンラインイベントを企画、実施してきました。
2021年度は各ブロックで、COVID-19診療に関するイベントや、救急医のキャリアに関するイベントをオンラインで実施しました。そのほか、救急医学会の地方会で委員の医師と協同したイベントや、SMAQ全体の企画としてBLS選手権大会の代わりとなるオンラインシンポジウムを開催しました。毎年、日本救急医学会総会・学術集会の中でSMAQ関連セッションを設けていただき、SMAQメンバーと委員の医師による学会発表を行い、活動を発表・報告しています。
●SMAQのこれから
今後も引き続き、オンラインで様々な企画を開催予定です。各ブロック主催のオンラインイベントのほか、SMAQ全体の企画として、救急医を目指す学生・研修医を対象に、救急科専攻医プログラム基幹医療施設がエリアごとにWEB上で広報を行う企画や、著名な救急医の先生方にご講演いただく企画も予定しています。
日本救急医学会唯一の学生・研修医組織であるという利点を活かし、委員の先生方とも協同しながら、SMAQだからこそできるコンテンツを提供していきたいと思っています。
今年度は昨年度以上に地域や大学の垣根を超えた活動を展開し、今後も救急医療の魅力を伝え、救急医療の裾野の拡大を目指して活動してまいります。
救急医療に興味のある学生の皆さん、私たちと一緒にSMAQで活動してみませんか?
SMAQの活動に興味のある方は、下記の連絡先までご連絡ください。
たくさんの方のご参加をお待ちしています!
イベントなどのお知らせは随時こちらで発信しています。
Facebook:bit.ly/3oLcSMM
Instagram:@smaq_official
【お問い合わせ】
日本救急医学会 学生・研修医部会(SMAQ)
Email:smaq.drive[a]gmail.com([a]をアットマークに変えてください)
学生生活に彩りを~AMSA Japanの紹介とメンバー募集~
AMSA Japan 2021-2022年度代表 熊田 春香
皆さんにとって、“つながり”とは何でしょうか。
互いを尊重し合うこと、考えや価値観を共有すること、夢や目標を語り合うこと、目標の実現に向けて協力し合うこと…
様々な“つながり”は、新たな自分・新たな価値観と出会うことができる貴重な経験の一つであると考えています。
AMSA(Asian Medical Students’ Association;アジア医学生連絡協議会)は、1980年に発足したアジアの医学生を中心とした学生団体です。AMSA Japanはその日本支部にあたります。
私たちは、「未来のために、今繋がろう」をテーマに掲げ、国内外のイベントを通じて、人と人をつなぐこと、自分たちがより多くの人とつながることを目指して活動しています。
近年は、様々な医療系学生がAMSAの活動に参加しています。医学部を中心に看護・歯学・薬学・検査など、十人十色な仲間とともに、やりたいことを楽しくのびのびと行いながら、それぞれのヒューマンネットワークを広げています。
医療系学生同士の交流の場の提供、海外の学生との交流や交換留学、医学研究など、活動の幅が多岐にわたっているのがAMSA Japanの特徴です。
①国内交流会
毎年テーマを設け、それをもとに講演やワークショップ、交流会を行います。全国の医療系学生が集まります。学部や世代を超えたつながりを築き、互いの夢や活動、その背景にある想いを知り、応援し合うきっかけになるような場です。
②JaMSC(Japan Medical Students’ Camp)
なかなか海外へ行けない学生のために企画された国際会議の日本版です。夏休み頃に3日間開催されており、施設見学やワークショップ・講演・観光を楽しむプログラムとなっています。一生もののつながりを得ることができます。
③国際会議(Medical Students’ Conference)
AMSAが主催するアジア最大級の国際医学生会議です。20以上の国や地域から300名以上の学生が参加し、1週間にわたって開催される講義やディスカッション、異文化体験や見学を通して他国の学生と親睦を深めます。年2回(夏と冬)開催されます。
④交換留学
通称AMSEP(Asian Medical Students’ Exchange Program)と呼ばれています。AMSAが提供する交換留学プログラムです。1週間程度の短期留学プログラムとなっていますが、病院見学や観光など濃い内容となっています。
⑤医学研究
国際会議での発表に向けて論文や啓発ポスターの作成を行います。参加メンバーで話し合いながら研究を進めていきます。ホームページに過去の発表ポスターがあるのでぜひご覧ください。
その他活動の様子や団体の詳細についてはホームページや各SNSをご覧ください。
また、5~6月頃には新入生歓迎会の開催も予定しております。開催方法や詳細はSNSでお知らせしていきますので、ぜひご注目ください!
AMSAでは、団体で共に活動する仲間を随時募集しています。他大学・他学部の学生とのつながりを増やしたい!国際的な活動に興味がある!そんな皆さん、一歩踏み出してみませんか?気になる方は気軽にご連絡ください。皆さんの参加をお待ちしています。
【各種SNS】:https://linktr.ee/amsajapan
※寄稿:2022年2月
※寄稿者の所属は寄稿時のものです。
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- 医師への軌跡:髙瀬 泉先生
- Information:Spring, 2022
- 特集:大規模災害と医療 ~何が起きるか、何ができるか~
- 特集:災害医療の概要と重要性
- 特集:阪神・淡路大震災
- 特集:東日本大震災
- 特集:「助けが来る」ための仕組み
- 特集:医学生には何ができるか
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- Blue Ocean:福島県|小鹿山 陽介先生(公立岩瀬病院)
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