医学生の交流ひろば

設立10周年、桜島のマグマよりも熱いハートで学ぶ総合診療・家庭医療

鹿児島大学プライマリ・ケアサークル KAAN

鹿児島大学プライマリ・ケアサークル KAAN(Kagoshima Association of learning skills, Analyzing clinical reasoning, Narrative approach)は、2012年に誕生したプライマリ・ケアサークルです。スキルとして鑑別診断・身体診察を鍛えつつ、患者をGeneralに診る総合診療のマインドと、多職種と連携できる家庭医療の中身を学んでいます。

まず、鑑別診断のスキルを磨くための活動が「臨床推論」勉強会です。臨床推論では、数年前に人気を博したTV番組『総合診療医ドクターG』のようにケースカンファレンスを学生間で行い、鑑別診断を挙げるために有用な情報を得られる問診や身体診察への理解を深めています。月1回はNEJM(The New England Journal of Medicine)に掲載されている難解な症例を用いて、鑑別診断に至るまでの思考過程を学ぶ機会もあります。

また、総合診療のマインドを学ぶ活動として、東京慈恵会医科大学総合診療科の先生とともに「あすなろ医塾」も開催しています。高木兼寛の『病気を診ずして病人を診よ』という教えを胸に抱き、患者さんの力となるアプローチができるようになることを目標にしています。

次に「エンドオブライフケア」勉強会では、医療者として死を前にした患者さんへどのような声掛けを行えばいいのかを考え、医療コミュニケーションスキルのワークを行っています。毎回、学部を超えた参加者が集まっています。

他にも、救急医療のための心肺蘇生スキルとしてBLS・ACLSプロバイダーコースの受講や、心エコー・画像読影のトレーニング等も定期的に開催しています。

これからも医師として必要なスキルと熱いハートを磨く活動を行っていきます。

Instagram@kaan_kagoshima

※寄稿:2022年11月
※寄稿者の所属は寄稿時のものです。

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