日本医科学生総合体育大会

東医体運営本部長西医体運営委員長対談!(前編)

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が終息しないなか、開催を控える2021年度の東医体・西医体について、東医体運営本部長と西医体運営委員長の二人に、今、感じていることを話し合ってもらいました(2021年2月時点)。

コロナ禍の医体運営

太田(以下、太):僕が東医体の運営本部長になったのは、新型コロナウイルス感染症が流行する前の2019年6月頃のことでした。東医体評議員をしている同じ水泳部の一学年上の先輩から、僕たちの学年の中から一人、運営本部長を選ぶように言われ、相談の結果、僕が選ばれたのです。

西医体では、運営委員長はどのように決めたのですか?

有馬(以下、有):僕たち鹿児島大学は、2018年に当時の主管校から、西医体の運営委員を選出するよう言われました。委員が30人ほど選出され、それぞれ希望の役職を選んでいくなかで、運営委員長はなかなか決まらず、僕が立候補しました。鹿児島大学が主管になる機会は40年に1回くらいです。委員をやるからには、絶対に成功させたいと思いました。

:お互い早い時期に役職に就いていたのですね。僕はその後、昨年の第63回東医体の運営本部の会議を何度か見学させてもらう機会がありました。運営本部の入念な準備の様子を見ていたので、前回大会の中止が決まった時は先輩たちのこれまでの姿を思い出し、悔しさを感じました。

:僕も前回大会の中止が決まった際、同じような思いを抱きました。しかし、最も強く感じたのは、運営の引き継ぎへの懸念でした。まだ心の準備ができていないなかで一足先に自分たちの番になってしまったという、心配の方が大きかったのです。例年では、前年大会の実際の状況を踏まえたうえで、運営上の様々な判断や予測ができたのですが、今年はそれができなくなってしまいました。自分たちが運営委員の一員として本格的に携わるようになる前の、前々年度のデータしか残っていないことには、やはり不安があります。

中止を視野に入れながらも

:東医体は、主管校の多くが東京都内の大学ということもあり、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、東医体運営理事長から「先代の運営本部長から大会中止の手続きを確認しておくように」という指示も受けています。会場は予約していますが、キャンセル料もあるので、中止が決まればなるべく早く、その準備や調整に動き出さなければなりません。

もし中止になってしまったら、金銭面以上に、目標を見失ったことによって、学生たちが虚無感を抱くのではないかという不安が大きいです。また、たとえ開催できたとしても、部活動を十分にできていない大学が多いので、パフォーマンスが落ちてしまう可能性も危惧しています。

:西医体運営本部は、現在は開催する方向で動いています。昨年は新型コロナウイルス感染症が感染拡大して何の対策もできない状態のまま4月に入ってしまい、やむなく中止にせざるを得ませんでしたが、現在はある程度感染症対策が確立されつつあります。また、ワクチンにも期待できそうな状況なので、夏になれば実施できるのではないかという希望を抱いています。ただ、一番心配なことは、せっかくここまで準備をしていたのに、直前になって中止を余儀なくされてしまうことですね。

:大会開催に向けてどのような点に留意していますか?

:理事長から、大会の遂行よりも感染症対策を重視することを強調されました。医学生という立場である僕たちが、不用意に大会を開き、さらに感染を拡大させてしまうという事態を招かないためにも、安易に開催することはできません。そのため、今年から特別に、運営本部に感染症対策委員を立ち上げました。大学病院の感染防御の先生と協力しながら、西医体独自の感染症対策マニュアルを作成し、それを順守する形で進める方針です。

:西日本の各大学では、部活動は現在どのような状況なのでしょうか。

:各大学の評議委員を通して各大学の現在の活動状況を調査したところ、半数は活動できておらず、かつ今後も部活動再開の見通しが立たないという結果でした。これは逆に言えば、残り半数は活動できているか、活動再開の目途が立っているということになります。なので、西医体の場合、部活動ができていないことは大会中止の根拠としてはやや薄弱だと考えています。

運営理事長からも、学生の意見を重視するよう助言を受けているので、2月にまた調査をするつもりです。その調査結果も加味して、開催の有無について総合的に判断したいと考えています。2年続けて大会が開催できないとすると、今後、西医体の伝統を知るメンバーがいなくなってしまう可能性もあります。そうならないよう、できるだけ大会を開催したいと、昨年の運営委員長とも話し合いました。