日本医科学生総合体育大会

オンライン東西医体座談会 Part2
理事長が見た東医体・西医体(2)

医体中止の判断までの経緯

:東医体の中止は、どのように決定されたのでしょうか?

:最終的に理事会で中止の決定を話し合ったのは4月25日でしたが、その前に、太田くんとも話し合ったうえで、先生方にWebでアンケートを実施し、意見を募りました。すると、半数が中止、残りの半数が様子を見ようという形で意見が分かれていました。ただ、これまでの感染症の歴史を考慮すると、第何波まで来るかわからないですから、私自身は、大会中止は早めに判断すべきだと考えていました。先生方のスケジュールもありますし、またスポーツは事前にしっかりトレーニングをしておかなければ怪我や熱中症のリスクも上がるので、準備にも時間がかかります。そういったリスクも考慮して、2年連続で忍びないとは思いつつも、4月の時点で中止という判断をしました。

私も学生時代はトライアスロンをしていたので、試合の大切さは知っていますし、大会は学生生活の思い出になりますから、準備をしていた学生の皆さんは本当に残念だったと思います。しかし、医学を志す者として、安全を取って中止や撤退をすることも重要なのだというメッセージとして受け取ってもらいたいと思っています。

:私もなるべく、大会を開催させたいと思っていました。もともと、3年前までは鹿児島大学病院の感染制御部長をしていたこともあり、なんとか感染制御をしたうえで競技を絞ってでも開催できないかと考えていました。そのために、有馬くんと相談をしたり、感染制御の専門家の先生を紹介して各競技の感染対策マニュアルを作成するなどして、準備をしていました。しかし、2点気がかりがありました。

一つは大会の会場以外での感染制御ができないということ。もう一つは、各競技にはサポートドクターがつくのですが、コロナの流行で人員が取られてしまい、その手配ができないことが予想されました。なんとか競技はできてもこの2点が解決できそうになかったこと、また、ワクチンの接種が遅れていたこともあり、これらを総合的に考慮したうえで学長とも相談し、やむを得ず中止を決定しました。

:先生方は最後まで、学生たちのことを第一に考えてくださっていたのですね。

 

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※競技中の写真は全て2019年以前の大会で撮影されました。