2025年2月20日
生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー
人間や動植物のいのちの輝く一瞬をとらえた写真や、医師や看護師、患者との交流をつづったエッセーを募集する「生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー」を開催しています。
本コンテストは、これまで長年にわたり開催されてきた 「生命(いのち)を見つめるフォトコンテスト」と「『心に残る医療』体験記コンクール」を統合、リニューアルしたもので、見た方、読んだ方が、生命(いのち)を見つめるきっかけとなるような作品を募集しています。
「第8回 生命を見つめるフォト&エッセー」のコンテスト概要の詳細は 公式ホームページ をご覧ください。
※応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
第8回 生命を見つめるフォト&エッセー 受賞作品
フォト部門
※受賞作品名をクリックして頂くと別ウィンドウで開きます。
一般の部
小中高生の部
審査員からのひとこと
-
■熊切大輔(日本写真家協会会長)
今回も素晴らしい作品が今まで以上に多く集まり、レベルの高い審査が行われました。応募作品はバラエティに富んだ被写体、そしてジャンルが集まり甲乙つけがたい作品に審査員一同、大いに悩ませて頂きました。全体的に印象に残ったのは表情豊かな作品が多く集まったところです。
祭りやイベント、旅などようやく今までの生活が戻ってきた感触を皆みなさんもお持ちでしょう。そこで生まれるのはやはり「笑顔」なのではないでしょうか。希望や楽しさを心の底から感じた時に生まれる笑顔という被写体は、喜びに満ち
溢 れフォトジェニックです。 今回はそんな何気ない日常からネイチャーまで、生命の素晴らしさや、力強さを感じる受賞作品群になったように思います。厚生労働大臣賞「孫と七夕」
おじいちゃんが「どうだ!」と言わんばかりの表情で吹くトランペット、それをうるさがっている子どもたちの表情がなんともコントラストがあって、楽しい一瞬の表情を活き活きと切り撮ることができました。日本医師会賞「癒やされるとき」
老夫婦の静かな時が描かれています。作業の合間のお昼休み、ホッとするひと時なのでしょう、柔らかく優しい笑顔が時間の流れを感じます。構図に周りの環境をたっぷり入れたことでストーリーが感じられました。審査員特別賞「生まれてきたらみんなで遊ぼうね」
お腹のエコーの写真とともにという作品は時々見かけますが、三人では珍しいですね。良い同級生になりそうです。背の順に並んだ構図がリズム感を演出できました。ほのぼのとした気持ちにさせてくれる作品です。 -
(c) Machi Iwago■岩合光昭(動物写真家)
「生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー」も8回目となりました。応募写真を見ていて、皆さんの撮影はもちろん、応募するということにとても
真摯 に挑んで下さっていることを深く感じました。コンテストも成長、成熟するのですね。皆さんを始め、関わるすべての方のおかげです。「生命」というテーマに対して、さまざまな考え方があることに、いつもハッとさせられます。大切な生命をどのように捉え、守り、時に厳しく、時に
慈 しむ。 それをどう写真に収めるのか、審査をしていて、楽しい反面、とても真剣になります。今回、さまざまな立場の審査員が、同じ写真を選ぶことが多かったことも印象的でした。力のある写真が増えています。
文部科学大臣賞「いつもありがとう」
被写体の捉え方が素晴らしい。ウシの名前を呼び掛けかける、声が聞こえてきそうです。育て、慈しんできた絆を感じます。ウシの目とご主人のメガネの輝きをキャッチする、光線の読み方も上手です。審査員特別賞「この冷水を何としても呑みたい」
写真の向きについて審査会で話題になりました。枝にぶら下がったメジロが、氷が溶けて先端から落ちる水滴を飲もうとしています。くちばしで突いた氷の先端が落ちる瞬間に、生命を感じます。入選(審査員特別賞次点)「笑顔に包まれて」
「笑顔に包まれて」育つ子は幸せだなぁと、こちらまで笑顔にする作品です。タイトル良いですね。背景の旗や絵の彩り、白い面や紅白のまわしなど、すべて効いています。たくましく育って欲しい。 -
■奈緒(俳優)
昨年に引き続き審査員を務めるのは2回目ですが、本年もユニークで力強い作品が多く、とても刺激的でした。
日本医師会賞『癒やされるとき』のように、人間の日常の中に生命の輝きがあることに気付かせてくれる作品や、文部科学大臣賞『いつもありがとう』のように、生命のありがたさを真っ直ぐに伝えてくれる作品もあり、皆さんからいただくたくさんの学びに感謝したいです。 また、今回の応募作品の中で、家族や親しい人の写真に加え、地域のつながりなどが感じられる写真も印象的でした。人と人の距離がまた近づいているのだと改めて実感することができました。
読売新聞社賞「母の愛」
雛 の安心したような顔も凛々しい母の顔も、親子の表情を切り取った一枚に心が温かくなりました。この瞬間の背景に、親鳥が雛の為に1匹の魚を捕え戻ってくる姿まで想像が広がります。審査員特別賞「負けんぞー!」
本作品は撮影した方の笑顔まで想像してしまいます。腕相撲一つで盛り上がるのに重ねた年齢は関係なく、今この瞬間にある笑顔の尊さと、これから生きていく未来が楽しみになる一枚でした。優秀賞(文部科学大臣賞次点)「いつまでも笑顔で」
本作品は、女性だけでなく腕に抱かれるワンちゃんも穏やかな笑みを浮かべているように見えます。この笑顔をずっと見たいという純粋な想いと願いの込められた写真だと思いました。是非いつまでも撮り続けていただきたいです。
エッセー部門
一般の部
- 厚生労働大臣賞
- 「洗髪が教えてくれた事」
- 平山 直実(神奈川県)
- 日本医師会賞
- 「それでも愛おしい」
- 丸山 百合果(神奈川県)
- 読売新聞社賞
- 「妹が遺してくれたもの」
- 鈴木 恵美(宮城県)
- 審査員特別賞
- 「虹色の千羽鶴」
- 二村 直子(三重県)
- 審査員特別賞
- 「いのちの伴走者」
- 加藤 有里(愛知県)
- 審査員特別賞
- 「掌の記憶」
- 原 貴子(東京都)
- 入選
- 「神様は目の前に
居 た」 - 大庭 三慶(長崎県)
- 入選
- 「思いのリレー」
- 土井 京子(愛媛県)
- 入選
- 「出会い」
- 阿部 夕貴(山口県)
中高生の部
- 文部科学大臣賞
- 「ちっぽけなのに」
- 三浦 聖李(東京都)
- 優秀賞
- 「生命の価値」
- ンバ 桃理愛(東京都)
- 優秀賞
- 「「おかえりなさい」」
- 西谷 柚那(兵庫県)
- 優秀賞
- 「ピンク色のキリン」
- 髙梨 慈子(東京都)
小学生高学年の部(4~6年生)
- 文部科学大臣賞
- 「かわいくない弟」
- 澤田 志歩(パリ(フランス))
- 優秀賞
- 「小児がんサバイバーの弟と僕」
- 廣末 眞士(フランクフルト(ドイツ))
- 優秀賞
- 「お兄ちゃんはずっと私のお兄ちゃん」
- 河内 穂花(群馬県)
- 優秀賞
- 「かけがえのない命を実感した日」
- 小林 紬(埼玉県)
小学生低学年の部(1~3年生)
- 文部科学大臣賞
- 「お母さんの病気とぼくの髪の毛」
- 川原 迪(東京都)
- 優秀賞
- 「がんばれせいよう兄ちゃん」
- 塩浦 暖(鹿児島県)
- 優秀賞
- 「ようこそ、この世界へ」
- 青山 栞奈(京都府)
- 優秀賞
- 「だいすきおおばあちゃん」
- 今泉 智彩香(愛知県)
審査員からのひとこと
-
■養老孟司(東京大学名誉教授/解剖学者)
このところ数年、エッセーの審査に当たっているが、ともかく感動的な話が多い。これは審査には大敵で、感情が動いてしまうと、採点が不可能になる。そこを無理して、なんとか冷静に判断しようとするので、なかなかつらい仕事になる。米寿になってこんなきつい作業を続けることになるとは思っていなかった。
-
■玄侑宗久(作家/福聚寺住職)
今回も、じつにさまざまな病気や出来事、そして人間のもつ力に触れさせていただいた。医療や看護に当たる人々の言葉や振る舞いが、どれほど大きな影響をもつか、深く思い直す機会になった。
同時にまた、人間の無力さを痛感する原稿もあった。種子島の塩浦くんの『がんばれせいよう兄ちゃん』など、読んでいるだけで泣けてくる。無力ゆえの叫びが直に伝わってくる。そしてこの無力感を克服するために、人類は文明を持ったのだと、素直に信じたくなる。
しかし世相はいかにも物騒で、文明が生みだした鬼も世間には横行している。生命を見つめるのは人間の本能のはずだが、応募作品と日々のニュースのあまりの落差が悲しい。
-
■水野真紀(俳優)
健康のありがたさや、病気と向き合う際の葛藤や希望、支えてくれる人々への感謝など、胸に迫る描写も多く、今回も作品選びに苦慮いたしました。
受賞エッセーが、読む人の日々の健康への意識、また、病気と向き合う患者さん・ご家族、医療に関わる方々への理解を深めるきっかけとなることを期待しています。また、こうしたエッセーが広がることで、同じ状況にいる方々が「自分は一人ではない」と感じられるような、心の
繋 がりが生まれるのではないでしょうか。病気や健康は誰にとっても身近でありながら、ときに語りづらい側面を持つテーマです。勇気をもって応募してくださったすべての作者さんに心からお礼申し上げます。
第8回 コンテスト概要
<日程>
- 2024年5月9日(木)~10月2日(水)(必着)
- 入賞者発表
- 2025年2月(予定)
- 受賞作品新聞紙面
・ウェブサイト掲載 - 2025年2月(予定)
- 表彰式/記念パーティー
- 2025年2月(予定)
<賞>
フォト部門
一般の部
- 厚生労働大臣賞(1点)
- 賞金10万円、賞状他
- 日本医師会賞(1点)
- 賞金10万円、賞状他
- 読売新聞社賞(1点)
- 賞金10万円、賞状他
- 審査員特別賞(数点)
- 賞金5万円、賞状他
- 入選(数点)
- 賞金3万円、賞状他
小中高生の部
- 文部科学大臣賞(1点)
- QUOカード3万円分、賞状他
- 優秀賞(数点)
- QUOカード5,000円分、賞状他
エッセー部門
一般の部
- 厚生労働大臣賞(1点)
- 賞金30万円、賞状他
- 日本医師会賞(1点)
- 賞金30万円、賞状他
- 読売新聞社賞(1点)
- 賞金30万円、賞状他
- 審査員特別賞(数点)
- 賞金10万円、賞状他
- 入選(数点)
- 賞金3万円、賞状他
中高生の部
- 文部科学大臣賞(1点)
- QUOカード3万円分、賞状他
- 優秀賞(数点)
- QUOカード5,000円分、賞状他
小学生高学年の部(4~6年生)
- 文部科学大臣賞(1点)
- QUOカード1万円分、賞状他
- 優秀賞(数点)
- QUOカード5,000円分、賞状他
小学生低学年の部(1~3年生)
- 文部科学大臣賞(1点)
- QUOカード5,000円分、賞状他
- 優秀賞(数点)
- QUOカード3,000円分、賞状他
<概要>
- ①フォト部門
- 生命の尊さを感じさせる、あるいは生命の輝く瞬間をとらえた作品を募集します。人、動物、自然など被写体は自由です。
- ②エッセー部門
- 病気やけがをした時の医師や看護師との交流、ご家族の介護や生命の誕生にまつわる話などを募集します(お世話になった医師や看護師らに宛てた「感謝の手紙」などでも可)。また、医師(医学生も含む)の皆さんからは医師になろうと思ったきっかけやエピソードなどもお待ちしています。
小学生の部では、日々の生活の中で生命の大切さを感じた出来事などをお送りください。
<審査員>
- ①フォト部門
- 熊切大輔(日本写真家協会会長)
岩合光昭(動物写真家)
奈緒(俳優)
他
- ②エッセー部門
- 養老孟司(東京大学名誉教授/解剖学者)
玄侑宗久(作家/福聚寺住職)
水野真紀(俳優)
他
フォト部門
応募規定
■応募作品は、応募者本人が撮影した未発表作品に限ります。
※デジタルカメラで撮影したもの、デジタルプリントも応募可能です。
※500万画素以上であれば携帯電話等での撮影も可能です。500万画素未満の場合は選考対象外になることがあります。
※画像処理等の加工、合成及び組み写真は不可とします。
■作品のプリントサイズは、キャビネ判(2L)とします。
■応募作品は、2021年6月1日以降に撮影したものに限ります。
■応募は1人3点までに限ります。
■生成AIを利用して作成・編集した作品は応募できません。
応募方法
■ウェブサイトからの場合は公式ホームページの応募フォームより応募してください。
■郵送の場合は、応募作品の裏に、題名、氏名(ふりがな)、年齢(生年月日)、郵便番号、住所、電話番号(FAXがあればFAX番号も)、メールアドレス、職業(または学校名と学年)、撮影年月日、撮影場所、撮影に使用したカメラ等の機材名を明記した紙を貼り、下記の作品送付先に送って下さい(応募用紙は公式ホームページよりダウンロードしてご利用下さい)。
※なお、審査期間中にオリジナルデータを提供していただく場合があります。
※ご記入いただいた個人情報は、受賞した場合の連絡、作品に関する問い合わせ、取材、本コンテストに関するご案内のみに使用し、それ以外の目的での使用や、第三者に譲渡することはありません。
※氏名は実名のみの受付となります。
注意事項
■盗作、二重応募、類似、事実ではない創作作品の応募は固くお断りいたします。応募作品について、盗作等による著作権侵害の争いが生じても、主催者は責任を負いません。
※すでに書籍化したものや、公の刊行物に掲載されたものは応募不可とします。
※違反が確認された際は、受賞決定後も賞の取り消しとなる可能性があります。
■応募作品は返却いたしません。
■入賞作品についての著作権は、撮影者に帰属します。ただし、入賞作品について、読売新聞紙上及びその他広報物に使用する権利は、主催者が有します。
■入賞作品の発表では、新聞紙面およびウェブサイトに、作品と実名、年齢、顔写真、学校名(小中高生の場合)を掲載します。ペンネーム、イニシャル等による発表はできません。
■医師および医療従事者も応募可能です。
エッセー部門
応募規定
■自作の未発表作品に限ります。
■一般・中高生の部:2,000字(原稿用紙1~5枚)以内。
■小学生高学年の部(4~6年生):1,200字(原稿用紙1~3枚)以内。
■小学生低学年の部(1~3年生):800字(原稿用紙1~2枚)以内。
■応募は1人1点までに限ります。
■生成AIを利用して文章を作成した作品は応募できません。
※パソコン、ワープロ使用の場合、1ページ400字(20字 20行)。
※ウェブ応募の際は公式ホームページからダウンロードしたテンプレートを使用してください。
応募方法
■ウェブサイトからの場合は公式ホームページの応募フォームより応募して下さい。
■直筆の場合、鉛筆(Bまたは2B)、ボールペン、万年筆のいずれかを使い、濃く書いて下さい。
■郵送の場合は、作品に応募用紙をつけて、題名、氏名(ふりがな)、年齢(生年月日)、郵便番号、住所、電話番号(FAXがあればFAX番号も)、メールアドレス、職業(または学校名と学年)を明記して下さい。封筒の表に「一般の部」または「中高生の部」、「小学生高学年の部」、「小学生低学年の部」を明記し、下記の作品送付先に送って下さい(応募用紙は公式ホームページよりダウンロードしてご利用下さい)。
※ご記入いただいた個人情報は、受賞した場合の連絡、作品に関する問い合わせ、取材、本コンテストに関するご案内のみに使用し、それ以外の目的での使用や、第三者に譲渡することはありません。
※氏名は実名のみの受け付けとなります。
注意事項
■盗作、二重応募、類似、事実ではない創作作品の応募は固くお断りいたします。応募作品について、盗作等による著作権侵害の争いが生じても、主催者は責任を負いません。
※すでに書籍化したものの要約や、公の刊行物に掲載されたものは応募不可とします。
※違反が確認された際は、受賞決定後も賞の取り消しとなる可能性があります。
■応募作品は返却いたしません。
■入賞作品についての著作権は、主催者に帰属します。入賞作品は、主催者が管理するウェブサイトで使用されるほか、新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・書籍・教材などに利用されることがあります。
■入賞作品の発表では、新聞紙面およびウェブサイトに、作品と実名、年齢、顔写真、学校名(小中高生の場合)を掲載します。ペンネーム、イニシャル等による発表はできません。
■医師および医療従事者も応募可能です。
<郵送での応募>
作品送付先
〒104-0061 東京都中央区銀座7-15-5 共同ビル3F
「生命を見つめるフォト&エッセー」係
お問い合わせ先
〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1
読売新聞東京本社 社会貢献事業室「生命を見つめるフォト&エッセー」事務局
TEL:03-3216-8598(平日午前10時~午後5時)
または[公式ホームページ]まで