2025年2月20日
第8回 生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー 受賞作品
小学生高学年の部(4~6年生)【優秀賞】
「かけがえのない命を実感した日」
小林 紬(11歳)埼玉県
昨年の10月に私の親戚のおじが肺がんで亡くなり、3日後に火葬場へ行きました。私はおじに1回しか会ったことがなかったので顔はよく思い出せませんでしたが、
火葬中に昼食をとりましたが、火葬後のおじの姿を想像するととても食べる気になれませんでした。
食後に拾骨室へ行きました。私の視界に映ったおじの姿は、予想以上にひどいものでした。がんによってもろくなってしまったおじの骨はほとんど焼けてしまい、わずかな骨しか残りませんでした。私は、必ずしも全ての骨が残るわけではないという現実を目の当たりにして深い悲しみを味わいました。
その後、父と二人で骨上げをしました。間接的とはいえわずかな骨に触れるため、冷や汗をかきながら骨を骨つぼに入れました。骨を割らずに全て入れられた瞬間、肩の力がぬけていくようでした。しかし、後で火葬場の職員の方が残りの骨を全て入れ切るために棒で押し込まれた時に、ゴリゴリと不気味な音がしたため再び肩に力が入るだけでなく、目も
無事火葬は終わりましたが、私の心の中は火葬前のおじの顔の生々しさや、おじが火葬炉の中に入れられた瞬間の激しい胸の鼓動に火葬後の骨上げをした緊張感が堂々めぐりをしていました。私は普段関わらないおじのような人でさえその命が失われると平然としていられなくなってしまうので、両親などの近しい人達が亡くなった時、悲しいだけではすまないと思います。ですから、そんな時が来るまでは人を大切にして命の尊さを感じ、悔やむことのないようにしていきたいと思いました。
第8回 受賞作品
一般の部: 【 厚生労働大臣賞 】
【 日本医師会賞 】
【 読売新聞社賞 】
【 審査員特別賞 】
【 審査員特別賞 】
【 審査員特別賞 】
【 入選 】
【 入選 】
【 入選 】
中高生の部:【 文部科学大臣賞 】
【 優秀賞 】
【 優秀賞 】
【 優秀賞 】
小学生高学年の部(4~6年生):【 文部科学大臣賞 】
【 優秀賞 】
【 優秀賞 】
【 優秀賞 】
小学生低学年の部(1~3年生):【 文部科学大臣賞 】
【 優秀賞 】
【 優秀賞 】
【 優秀賞 】