医師のみなさまへ

2025年2月20日

第8回 生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー 受賞作品
小学生低学年の部(1~3年生)【優秀賞】

「ようこそ、この世界へ」

青山 栞奈(9歳)京都府

 この前、大好きな先生に子どもが生まれました。先生は、私が保育園に通っていた頃にいつもお母さんの仕事が終わってむかえに来るまで一緒に遊んでいてくれました。おままごとやさんぽ、ぬり絵などを一緒にしてくれました。わたしは病気があるので、年長がわたしだけの小さな園に通っていました。いつもは自分よりも小さな子と遊んでいましたが、先生としたいことができる時間がとても好きでした。

 小学校に行くために、先生と友だちのつくり方も一緒に練習しました。笑顔で話しかけたり、「友だちになってくれませんか?」と言ったり、ケンカをしたら「ごめんなさい。」とあやまるなど2人でたくさん練習しました。中でも、2人でお出かけをした時をイメージしてたこやきやかき氷を食べるまねをしたことがとても楽しかったです。そのおかげで今、私は友だちをたくさんつくることができています。

 今でも、保育園のお祭りやバザー、学校帰りに保育園へ遊びに行っています。なわとびがとべるようになって見せに行った時に、先生に子どもが生まれると聞きました。その日から、とても楽しみにしていました。出産は大変だと思ったので、先生ががんばれるようにと無事に生まれますようにという願いをこめてビーズでブレスレットを作りました。その後、わたしがプレゼントをしたブレスレットをお守りにして先生は無事に元気な男の子を生んだと聞いて、とてもうれしかったです。今度、抱っこしたり一緒に遊びたいです。

 先生の赤ちゃん、ようこそこの世界へ。あなたのお母さんはとてもすてきな先生だよ。きれいでかみの毛を結ぶのが上手で、転んでケガをした時はぎゅっとだきしめてくれるよ。安心してね。わたしもいるから大丈夫だよ。

第8回 受賞作品

受賞作品一覧

生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー